第26話 レインボーブリッジ開通記念日/『内側から見る夜景』

首都高に入ると予告通り寝た君を約束通り起こした。

「レインボーブリッジだよ」

寝ぼけ眼で見上げ、無言のまま通過した。

「夜景の中に入ってしまうとただの照明だね」

ライトアップした橋を遠くから眺めた時との落差。

「キラキラして見えるのは距離があるからかも。恋と似てる」

怖いこと言うなよ。




◆8月26日は「レインボーブリッジ開通記念日」・「レインボーブリッジの日」/2023年8月26日作

#140字小説『内側から見る夜景』

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