青春微炭酸
「がっ君、最高!」
「俺はバランスがとれるか心配っ!」
自転車で坂道を駆けていく。
まさか偶然、会うとは思っていなかったから嬉しくて。つい唇が綻んで――。
Wee Woo Wee Woo!
(パトカーのサイレン?)
けたましく鳴り響いた。
『そこの二人乗りの高校生と思われるイチャイチャカップル止まりなさい! 本官への当てつけか! 二人乗りは危険です! 繰り返す――』
マイクで拡散しないで。注目の的過ぎる。
■■■
「怒られちゃったね」
降りて、素直に二人で歩く。
「……こういうの悪くないかも」
「
自転車を押す俺が、身動きでいないことを良いことに抱きついて。
そしてキスを――。
Wee Woo Wee Woo!
……今度はなんですか?
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X(旧Twitter~創作企画
毎月300字小説企画
@mon300nov
第23回テーマ「車」で参加。
尾岡的には自転車です。
カクヨム換算、300字
一週間後に引っ越しをして●●になる彼女と想い出作りをする話 尾岡れき@猫部 @okazakireo
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