短編置き場
@haruka_sinatu
いつの季節も貴方とここで
私はずっと待っている。
夕暮れの赤く鮮やかな光の帯が私を包むこの窓辺の席で待っている。
あの日の約束を、変わらぬ時を、この夕暮れとこの景色が記憶されるこの場所で。
ただ、君を待っている。
もう秋になったね。
最初に来たのはいつだったかな。
今年ももう終わりだね。
今日は何がくるのかな。
季節は君を連れてくる。
鮮やかな色彩と眩い光沢を秘めたいつもとは違う君。
また衣替えしたんだね。
今年の貴方は、去年の貴方よりずっと綺麗だね。
衣装が変わっても、甘く、優しく、まろやかに私の心を楽しませてくれる。
そんな貴方が私は好きだよ。
夕日もまたねと言ってるね。
月がおはようと言ってるね。
何に照らされても貴方は綺麗だね。
私もそろそろ行きますね。
最後の一口まで愛をこめて。
またね。
次は冬に会いましょう。
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