第18話 悲しい

何故だ?何故だ!?


なんでこんなことになっている?!おかしい!!おかしいぞ!!


「聞いたぞ!シュウ!『身体強化』が使えるのか!!」


何故それを知っている!!どうしてだ!?誰にも言っていないからバレてないと思っていたのに…誰が気づいたんだ…


「『身体強化』は使い方も難しいから今日からは『身体強化』の練習がてら使いながら体を慣らすところからやっていこう!」


……ん?まじか?『身体強化』ありきの練習になるかと思いきや、『身体強化』を使いつつ体を慣らす?余裕なんじゃないか?おお!珍しい!僕が結果オーライになるなんて…!


そして30分程僕は身体強化を使いつつゆっくり体を動かした。いつもこのくらい楽だったらいいのにな〜。


「……ん?シュウ!もっと『身体強化』使えるだろ!!」

「えっ!?」


え゛っ!?なんでわかったんだ!?


「やっぱりな!全く自分が優秀なことは隠さなくていいんだぞ?でもさすがに汗もかかなかったから丸わかりだったけどな!」


くそ!のんびりやりすぎた…しかしどうする…そうだ!MPをめっちゃ消費する全身強化してMPを無くしたらその後休めるんじゃないか?やってみよう!!


全身強化で30分ももたなかった。普通にキツいが、この後休憩になるだろう…それならまだいいか…


「お疲れ様です!持ってきましたよ〜!」

「ありがとう!そこに置いといてくれ!」


急に他の兵士が訓練場に来た。何やら箱を持っている…なんだあれ?


「よし!シュウ!よく頑張ったな!多分まながかなりへっているだろう?だからマナを回復する魔力薬を貰ってきたぞ!!これでいつも通り稽古ができるな!!」


……なんでだ…なんでこうも上手くいかない…



ふい〜…酷い目にあった…午後からは魔法の授業だ。動かずにできるから個人的にはこっちの方が好きだな〜


「あ〜待っていましたよ〜シュウ様〜今日もよろしくお願いします〜」


この人が授業前に見た目に気遣ってくれればよりいいんだけどな…夜8時とかにスーパーに行ったらいるような女の人になっている…毎回見た目を指摘するところから始まる…


「カリン先生、着替えてください」



──────────────────

個体名:シュウ・フォン・シュバルツ

種族名:人族

年齢:3

性別:男

LV:9

称号:シュバルツ侯爵家嫡男

(異世界転生者)


HP:70/70

MP:1150/1336

STR:16

DEX:12

VIT:12

AGI:16

INT:134

MND:134

LUK:100


スキル

《寝る》

《怠ける》

《知る》


魔法

《生活魔法》『ウィンド』『ウォーター』

《風魔法》『ウィンドスラッシュ』『ウィンドシールド』『ウィンドバレッド』『ウィンドハンマー』『???』『???』

《強化魔法》『身体強化』


─────────────────






今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。

ステータスの?は次のネタバレになるので一旦伏せさせて頂いております。

誤字脱字等ありましたらすみません!

少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!

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