第16話先生たち②

sideカリン


今日シュウ様がこの魔法訓練場に来ます〜楽しみですね〜


私はシュバルツ侯爵家で魔法の研究をしている魔法士です〜他の人よりちょっとだけ片付けと時間確認が下手ですが私の得意な風魔法の研究を毎日楽しくやってます〜


1ヶ月前セレナ様に呼ばれました〜何かやらかしてとうとうクビになるんだと思ってビクビクしながら行きました〜すると


「カリン、私達の息子のシュウに魔法の基礎を教えて欲しいの」

「え?クビじゃないんですか〜?」

「え?あなたクビになるようなことしたの?」

「いや!やってないです〜!」


危ないです〜墓穴を掘るところでした〜


「魔法の基礎ですか〜?」

「そうよ。まだシュウの魔法適正がわかっていないから最初は適正を調べてからその後魔法とマナの調整が得意なカリンに魔法の基礎を教えてもらおうと思ってね」

「私の風魔法が適性じゃなかったらどうするんですか〜?」

「もちろん基礎が終わったら教師交代よ」

「なら無理に他の魔法まで教える必要は無いんですね〜良かったです〜」


風魔法以外は人に教えられるほどの自信がなかったのでそれはとても嬉しかったです〜




そして当日


遅れちゃいけないので必要なものをまとめるのを朝からやりました〜昼からなのにもう準備終わってるとか我ながら偉いですね〜!


まだ時間あるし研究の続きして待っときましょ〜




そこからは焦りました〜いつの間にか時間になってて急いで出たら部屋着でした〜恥ずかしいです〜


そしてシュウ様!可愛かったです〜お目目がクリクリでこの子は私が教えたいって思いました〜


なので魔法適正で風が出た時思わずよしって言っちゃいました〜私はシュウ様にはかっこいい先生でいたいのに〜


セレナ様の状態異常魔法もあったので2人とも教えられることになりました〜


それにしても3属性って凄いですね〜かなり珍しい方だと思います〜けど多い分器用貧乏にもなりやすいので注意が必要ですね〜




そこからは驚きの連続でした〜


まずシュウ様は『ウィンド』が使えるって言ってきました〜正直頭の中はかなりのパニックでした〜その中で的を持ってこれたのは自分を褒めたいです〜その上『ウィンド』がまっすぐ綺麗に飛んだのです〜素晴らしい精度でした〜これは教えがいがありそうです〜


次はマナです〜まずマナの訓練まで来たことがびっくりですが『ウィンド』が使えたので仕方ないですね〜マナの存在から勉強してマナをゆっくり探してもらいます〜1週間で見つかればいいかなって軽く思っていたら夕方が近づいた頃にシュウ様はマナを見つけました〜正直ありえないレベルです〜この後シュウ様はどうなってしまうんでしょう〜未来私が師匠だって自慢出来そうです〜


訓練の後セレナ様に授業を報告するとひとしきり驚いた後シュウ様自慢が始まりました〜シュウ様なら自慢したくなるのは分かりますが長いです〜



今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。

誤字脱字等ありましたらすみません!

少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る