第12話 適正
「では〜まずシュウ様の魔法適正を測ろうと思います〜」
そう言ってカリンが持ってきたのは透明な立方体だった。大きさはルービックキューブよりちょっと大きいくらい。これで測れるのだろうか…?
「ではこのキューブに手を触れてください〜」
「…はい」
かなり不安だ…魔力量に反応するなら別のことが起こったりしないだろうか…
まあ触らないという選択肢はなさそうだし、大人しくキューブに僕は触れた。
すると、キューブの中の色が変わっていった。
緑になった後に黒になり最後に青になった。
「「おお〜!!」」
それを一緒に見ていたカリンとセレナから喜びの声が上がる。
…もしかしてすごい才能があるとか?だとしたらめんどくさいな…
「これはどういう意味なんですか…?」
「ああすみません〜教えてませんでしたね〜これは色によって触れた人の魔法適正を図ることができるキューブです〜今見えた色で言うと緑は風魔法、黒は状態異常魔法、青は水魔法を表します〜実は3属性も持ってる人はそんなに多くないんですよ〜?」
そうなのか…とりあえず今のところは少し珍しい程度か…そんなに多くないことくらいであんなに喜ばないと思うから喜んだところは別にあるんだろう?思い切って聞いてみるか
「なんでそんなに喜んでたんですか?」
「それはですね〜このシュバルツ侯爵家で状態異常魔法がいちばん得意なのがセレナ様なのです〜シュウ様も状態異常魔法の適正を持っていたので状態異常魔法が得意なセレナ様が教えられるから喜んだという感じですね〜」
「それに風魔法が一番うまいのはカリンなの。だから2人ともそのまま教えられることがわかってうれしかったのよ。」
そういう事か〜なんかシュバルツ侯爵家が状態異常魔法を持たないとダメとかそういうやつかと思った…そういうのじゃなくて良かった〜
「実はシュバルツ侯爵家を始めた初代様は状態異常魔法の達人だったと言われているわ。」
「そうなのですか?」
「そうよ。だからシュウも初代様のように立派な魔法士になりましょうね。」
「はい…」
そんなに気合いは入れなくていいんだけどな…まあいいかとりあえず魔法の練習の仕方を教えてもらおう〜今までずっと独学だったから教わるのは初めてだ。普通に楽しみだな〜
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個体名:シュウ・フォン・シュバルツ
種族名:人族
年齢:3
性別:男
LV:8
称号:シュバルツ侯爵家嫡男
(異世界転生者)
HP:55/55
MP:1151/1151
STR:11
DEX:11
VIT:11
AGI:11
INT:116
MND:116
LUK:100
スキル
《寝る》
《怠ける》
《知る》
魔法
《生活魔法》『ウィンド』『ウォーター』
《風魔法》『ウィンドスラッシュ』『ウィンドシールド』『ウィンドバレッド』『ウィンドハンマー』
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今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。
誤字脱字等ありましたらすみません!
少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!
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