スカートロ
「はい、こんにちは新入社員のみなさん。今日から研修が始まります。まず自己紹介です。みなさんの性癖はなんですか?はい、じゃあ太郎さんからお願いします。」
「はい。私はスカートロが好きです。」
「はい、スカートロ。スカートロ?スカトロではないのですか?」
「はい。スカトロではありません。スカートロです。」
「なんですかスカートロというのは?」
「スカートロと言うのはスカートの排泄物に性的な興奮を感じることです。」
「へえ。そうなのですね。」
「はい。そうなんです。これから宜しくお願いします。」
「はい、ありがとうございました。続いて貴子さん、お願いします。」
「はい。ちょっとその前にいいですか。太郎さんは、スカートロ、スカートの排泄物、と言いましたがスカートは排泄物を出しません。」
研修日から出世競争は始まっています。貴子さんは早速太郎さんを蹴落とそうとしているのです。
「確かにそんな気もします。まさか太郎さん、嘘をついているのではないでしょうね。」
研修監督の隆さんが疑い始めました。研修初日に嘘なんてついたら、それはもう首です。解雇です。大変だ、大変だ。しかし、太郎さんは汗一つかいていません。
「どうなんですか。太郎さん。」
「あるのですよ。あ、でも多分みなさんがイメージされているものとは違います。糸屑のようなものです。私はそれに、興奮するのです。」
はえー、色んな性癖があるんだなあ。
人々はみな、感心しました。
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます