あれれ
オレは思わず振り返って、
「あのー…はじめましてですよね?」
と聞いてしまった。
聞いたあとに、もしかしてはじめましてじゃない⁉︎
どこかでお会いしていたなら大変失礼だよね…。
と、猛反省した。
でも…こんな美しい女性忘れるわけないんだよな…
男性の方も…やっぱり知らないんだよなー…。
マジマジとお顔を拝借してしまったこと数分間。
しばらくお互い見合いっこみたいになり、変な沈黙後…とりあえずお辞儀をして、オレはそのままお店へ入った。ずっと睨めっこもないよね。
なのでそこで解散した。
うーん…
なんか…空気感…ってか…不思議な感じが…思い出せそうで思い出せない…みたいな…サカナの骨が喉に詰まったくらい違和感…は、あるんだよなー…。
ま、もう二度と会わないんだろうけどさ。
なんて思っていた次の日
オレは目が飛び出るくらいびっくりした…‼︎
だって…昨日の男性と女性が…まさかの…双子で…しかもオレの学校に転校してくるとか…って…
しかも男性の方オレと同じクラスって…。
さらにオレの隣の席って…すごくね⁉︎
とりあえず、
「昨日は、どうも」
と挨拶すると、
「えぇとぉー…なんのことだろうなぁ」
とはぐらかされた。
⁉︎その反応は…何⁉︎
さらにあの女性とも廊下ですれ違ったから、一応話しかけようとしたら、プイッと顔を背けられてしまった…。
さらには、話しかけないでくださいオーラ全開って…
えっ⁉︎
オレ昨日なんかしたかな…
愛想なかったから怒ってんのかな…?
と、悶々とした。
なのでお隣さんに話しかけてみた。
「あのー、昨日オレなんかしてしまいましたかね?」
と。
すると、
「えっ、めっそうもございません。それより教科書見せていただけますか?」
と、またうまくはぐらかされてしまった…。
お隣さんは、
すいくんって、髪の毛しっとりしてるなー。
ワックスたくさん塗ってるんだろうなぁ。
でも、べたべたしてるわけでもなさそうだよね。
仲良くなったら、どの商品使っているのか聞いてみよっと。
双子のお姉さんの
オレはすいくんに教科書を渡そうとしたらうっかりぶつかってしまった。
やばい!オレ、人に触れただけで相手が吹っ飛んじゃうんだよね⁉︎と思ったら、全然大丈夫だった。
あれ?昨日のは、一体…なんだったのだろうか…⁇
「あっ、ごめんね」
「いえ、大丈夫ですよ」
と、すいくんは言ってくれたけどさ…
すいくん…制服少し濡れて…なかった⁇
気のせいかな。
今日は、五、六時間目の体育を一組二組合同で行うそうだ。
あー…、一組にすいくんのお姉さんいるじゃんかよー…。
昨日の初対面のときは、気さくな良いかただと思ったのに、なぜか今朝はツンツンした態度だったからな…。
なんか一緒に体育って…やだなぁ。
体操服に着替えて外に出ると純子さん…いたわ…
そんでもってオレをじっとみております…よ?
…
な、なんだろう。
オレとパッと目が合ったとたん、純子さんはプィっと行ってしまった…。
えええ…
オレ相当嫌われてるよね…。
でも、この体育の時間にまさかの出来事が起きたのです。
本日合同体育は、かくれんぼ。
え?
小学生か⁉︎
とも思ったがまぁこれは嬉しいことだ。
なぜならオレはいい隠れ場所を知っているからだ。
早速オレは良い場所へと向かった。
裏庭の木陰だ。
あー最高〜‼︎ここなら誰にもじゃまされずに昼寝ができる〜。
かくれんぼってどんな感じで隠れててもいいんだよね⁉︎
だから寝ててもいいよね?
ってわけでゴロンと転がり日差しを浴びながら日光浴していたら、ガチで寝ていた‼︎
はっ‼︎今何時⁉︎
慌てて起きようとしたら…まさかの…
えっ⁉︎
な、なんで純子さん…がここに…
ってかさ…今…今さ…
え?
あのオレを嫌っている純子さんがオレにキスしようとしてなかった⁉︎
「えっ…」
寝ぼけて呆然としていたら純子さんは、走って行ってしまった。
…
え?
…
ええええええええええええっ⁉︎
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます