夢⁉︎
…時差⁇
いや…時空…⁇
てか…夢…だった⁈
今までのもしかして夢⁉︎
…夢と言われたら夢…なのかな…だいたい二足歩行のイヌとかさ…ハムスターなんかいない…か。
可愛かったけどな。
なら…ジェーンも架空…オレが勝手に脳内でつくりあげた…ってことかな…
…
オレ転生したんじゃなくて…ただ寝てた⁉︎
…
あー…そっかぁ〜。ただただ寝てたのかー…ってかさ‼︎
オレ生きてんじゃん‼︎
これからやりたいことたくさんできんじゃん⁉︎
いつまでも寝てる場合じゃないな‼︎
「母さん、オレいつ退院できるだろう?」
「そうねぇ、目も覚めたからもうしばらくすれば大丈夫じゃないの?アレルギーもだいぶよくなったみたいだし」
⁉︎
「アレルギー⁉︎」
「そうよ。あなた猫抱きしめ倒れていたじゃない」
…え?
「オレ…猫抱きしめて…」
「そうよ、お母さん知らなかったけど、あなた猫アレルギーだったみたいでね。ごめんなさいね。今まで気がつかなくてね…」
…はぁ…
思いっきり猫吸いしたからか…
ハハハ…
猫助けて死んで転生して伝説の王になったと思ったら、猫吸いしてアレルギー反応起こしてたなんて…
「あっ、猫は⁉︎その猫は⁉︎」
「それが、どこかに逃げてしまってね…」
…そうか。
どっかいっちゃったのか。
元気に走り回ってるならいいけど…。
…
それから二日後には、学校に復帰することができた。
今まで通りの生活に戻った。
…寝てただけの割には筋肉質になっている気もしないでもない…けど、やっぱり気のせいだろう。
あー、オレトイレ掃除当番かよー…
仕方なくプシュプシュと泡をかけてゴシゴシと掃除をしていた。
やりだすと意外と楽しい
ゴシゴシ、キュッキュッ
チュルルルンテテテ〜
⁉︎
えっ⁉︎
こ、この音は…レベルが上がったときの音…ですよね?えっ⁉︎
…
慌てて辺りをキョロキョロしてみたら、クラスメイトが掃除をサボって携帯で誰かとやりとりしているじゃありませんか。
なんだよ〜…驚かすなよなぁ。
全くさ。
気を取り直してゴシゴシキュッキュッ
チュルルルンテテテ〜
⁉︎
え?
やっぱりオレ…レベル上がってるっぽくね⁉︎
気のせい⁉︎
よくわからなかったけど、放課後落ちていたプリントを拾ったらまたレベルが上がったっぽい?
どこからともなく聞こえてくるこの音…
でもさ、腕時計みたいなやつついてないし…だいたいあれはオレの夢だったわけじゃん⁉︎
一体…どうなっているんだろうか。
わけもわからないまま、学校帰りコンビニに入ろうとしたら、二人の男性と女性が数人の怖そうな人になんか…絡まれてる⁉︎
意を決してそこに割り込んでみた。
「あのー…」
「んっ?なんだよ、にーちゃん金くれんのか?」
「いえ、お金はありません。」
「あっそう。じゃひっこんでな」
軽く突き飛ばされた気がした。
でも、オレはびくともしなかった。
代わりに…
「この人たち、嫌がってますよね?離してくれます?」
と悪そうな人から助けてあげようとしたらなんか悪そうな人が軽く押しただけなのにすっころんで尻もちをついた。
あ…
てか、この人めっちゃよわくね⁉︎
それをみたもう一人の悪そうな人が
「なんだよ、にいちゃんやるなぁ」
とまたオレの肩をドンっと押した?のかな?なんか押されたみたいだけど、やっぱりオレはびくともしなかった。
何?と不思議だった。
その時ちょうど顔がかゆくなり顔を掻こうとしたら悪そうな人に肘が当たってしまった。
あ、と思った瞬間その悪そうな人が吹っ飛んだ…。
え?
あれ?
オレの肘が軽く当たっただけですよね?
大げさ…じゃん?
⁇
どうしたものか…
よくわからないまま悪そうな人たちは、
「ぎゃー‼︎バケモンじゃーん」
と叫びながら走って行ってしまった。
…え?
一体なんだったのだろう…
あ、そんなことよりシュークリーム買うんだっけ。
「あのっ!」
ん?と振り向くとそれはそれは美しい女性がオレを呼び止めた。
⁉︎
さっきは、よく見てなかったけど…めっちゃこの人綺麗じゃん⁉︎
「あの、ありがとうございます。」
と女性ともう一人の男性がぺこりと頭を下げた。
「あー、オレ正直…何もしてないので…」
とコンビニに入ろうとすると、
「ほんとに、何度もお助けくださりありがとうございます。なんとお礼を申し上げたらよいか。」
と言われたよ⁇
一瞬耳を疑ったよね⁉︎
だって…この人たちはじめましてなんだもん…。
続く。
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