第15話 神罰
エルフ領
人間の国でお姫様目当てに集まって来た騎士兵士も再雇用、一般住民も兵士に雇って数十人で馬車数台連ねてゾロゾロと低速移動。
何故か馬車移動の最中だけは、ノ〇ピーみたいに眠れる。
ガタガタゴトゴト五月蠅いので眠りは浅いが、魔獣の襲撃に備えてイルカ方式で片方の脳だけ眠って、一生空飛び続けるツバメみたいに脳半分だけ寝させて半分起きてる。
もしかしないでも、この寝方に体が適応してる?
「姫様っ! 見えてきましたっ!」
コッチも魔族に焼き払われ、まだ焦げ臭いエルフ王国が見えて来た。
石造りの中心街は残っているようだが、略奪され終わって火を放たれ、寝具の布やら服やカーテンカーペットが燃えて真っ黒。
美術品の価値も分からない低位魔族が物持ち出して、小銭で売ったか上司に献上して、エルフ王国の財産も散逸してしまって残りも火の中。
通過していると多少住民もいたが、車列を見ても逃げ出してしまい、誰も近寄って来なかった。
「待ていっ!」
何か戦隊レッドみたいな掛け声と共に登場したのがいるが、多分盗賊の類。
「この車列をエルフ王国の姫と知っての狼藉かっ?!」
ダークエルフの盗賊が出たようだが、姫の車列と知って元兵士は跪いた。
敗戦して家への帰り道すら分からない、人間の兵士崩れまで混じってる。
残りは兵士だったのか下賤の者なのか、膝を着いたりせずヘラヘラと笑っていた。
「へっへっへ、姫さんだとよ~。金目のもん置いて、お綺麗な服も脱いで、俺らの慰み者に…… げはあっ!」
定番のセリフを言い終わる前に、鋼線で両手足切り飛ばしてやって試合終了。
立っていた奴は全員、肘と膝から切り落としてダルマにしてやった。
残り少なくなったダークエルフと言えど、盗賊にまで堕ちたクズは不要。
「このまま置いて行くから、失血死するか集まって来た魔物に食われると良いよ」
「タスケテ…… タスケテ……」
この世は残酷なので助けない。生きたまま弱い魔物に食われて死ね。
ホモゴブリンかゲイオークに攫われて、けつあな確定して男同士で孕み袋にされる新生活もあるな。
「お主たち、姫様に同行するか? それとも盗賊として無礼討ちで死ぬかっ?」
姫騎士が聞いてやってるが、一回盗賊落ちして罪もない商人とか市民皆殺しにして、物品奪って若い女なら売り飛ばすか性奴隷、そんなことした奴らなんかいらねえ。
ケツの穴がデカイ姫騎士とか女騎士なら助けるのかも知れないが、俺はケツの穴の締まりも良くて漏らさない男だから生かして置かない。
地面に倒れてるダルマも、生きたまま魔物に食わせたりホモゴブリンの性奴隷にしないで、口から首を刺して死なせてやる姫騎士、勝手なことスンナ。
「お前達のアジトに性奴隷にした女はいるか?」
「い、いる……」
首の糸と言うか鋼線に気付いてるのか、アホウどものアジトには捕まえた女やら、売る前にズタボロになるまで、使い物にならなくなるまでお楽しみに置いてる女がいるそうだ。
もうアジトごと燃やして死なせてやった方が、腹の中に誰の子か分からない子供妊娠させられてる女も楽だろうけど、一応姫の手前救いに行くポーズは必要。
旦那や子供、父親を目の前で殺されて、死体の横で輪姦されて即妊娠腹ボテ。
そんな最低の人生を終わらせてやるのも必要だが、馬鹿丸出して「生きていればいいこともある?」ね~~よっ!
最初は泣き叫んで嫌がってたけど、食い物や水貰うのに自分から股開いてオネダリ?そんな人生死んだ方がマシだろうがよ。
ブルブル震えてる盗賊だけを生かして、他の奴はジリジリと首が締まって、頸動脈から出血しながら死ぬ感覚を味わう時間をたっぷり賞味させてやった。
こいつらを縄に繋いで運搬しても、この先には引き渡すべき衛兵も何もいない。
綱切って逃げだすか、全員の縄ほどいて反乱起こして、姫様捕まって全員剣を捨てさせられるまでがデフォルト。
「い、いやだっ、何でもするっ、助けてくれっ!」
「家族殺されて強姦された女がそう言った時、お前は希望を叶えてやったか?」
まあ、ドリフターズ的に「根切りだ」と言う訳で、童貞の会計士以外は死刑。あれは現世で完結したんだろうか? まあベルセルクやらバスタードと同じで作者脂肪だろうな。
姫に膝を着いて忠誠を誓った奴も、盗賊は絞首刑という事で、頸動脈から血を吹き出して死んで貰った。
赤い半纏着せたろか~?という訳で、首から下はダバ~っと赤い半纏に染めてやった。
「何も殺生をせずとも、姫様に忠誠を誓った者だぞっ?」
「これからアジトで監禁されてる女を見て、同じことが言えるかな?」
ダークエルフだけレイプされても平気だとか、長い人生の中で数十年程度監禁されてもキニシナイとか、メンタルが特殊で強姦されても腹ボテにされても平気じゃない限り、死んだほうがマシな状態で生きてる。
高貴なお貴族様を始末した時も、地下牢で監禁されたエルフや獣人を見付けたことがあるが、全員「コロシテ…… コロシテ……」状態だったから解放はしてみたが、故郷に帰っても輪姦されたり性奴隷として子供産まされ続けた奴として笑い者。
排他的なエルフだから、人間の里に売られてハーフエルフを量産させられて、獣人とまでまぐわらされて、獣人とエルフのハーフを産んだことがあると判明すると石打ちの刑で殺される。
インドやイスラム以上に理不尽な理由で、レイプされた方やカースト違いで結婚したら死刑。
それで「赤ちゃん製造機」に使われた連中と嘲笑われるだけだからと、死なせてやって金や遺髪は故郷に帰らせてやって遺言通りにした。
いつも通り、クソジジイが事情を考えずに「何故孫娘を連れ帰ってくれなかったのかっ?」と泣き叫んで杖振り回して殴りかかって来たが、そいつの周りにも手ぐすね引いて美人の娘を嘲笑おうとする奴らで一杯で、葬式でもゲラゲラ笑う声が聞こえるぐらい大マウント大会。
女の中では、一番良い服着て良いバッグ持って良い靴履いてた奴が優勝。
女同士なら相手の不幸こそが一番楽しい話で、飯がうますぎるんだと大爆笑。
貴族の愛人や正妻になってた奴が勝ちで、貴族に馬車借りてまで乗り込んで来た奴が大正義。
年食ったり子供産んで容姿が落ちると敗戦。貴族に見捨てられて金も無くなり、本妻に毒殺されるまでは良いお母さんだったかも知れないが、それ以前は本当のクズ。
誰かやったか分からないが、ヘラヘラ笑う女の手足落としたり両目潰してやって、治療もせずに帰らないと、マウントして嫌味言って馬鹿にして、勝った勝ったと大勝利宣言する奴が多すぎたので、せめて手足が無い両目潰れた女を量産して「ざまあ」してやった。
産まれたての赤ちゃん育ててる奴と、クソ厚かましいオバハンは生き残ったが、まだ小さな授乳が必要な子供を差し出されて「代わりに育てて死なせて」と言われても「断る!」と強く言うと自分で育てた。
生きる目標が出来たかと思ったが「泣いただけでビンタパンチ入力」「声も出せない所まで虐待」「オムツ?変えてやらない」「ミルク、適当にやる」「夜中泣いても熱出しても一切対応しない」などのネグレクト連発で、放置子をさらに放置して出て行って消えた。
俺も育てられないのでアフターケアは孤児院で、母親の方は体を汚されたから水商売行きで、世の中との整合性は阿片で整える方向で生きてた。
間違って男の子が生まれるとローマ水道方式で、便所で産み落としてすぐ下水道に捨てる。女の子が産まれると資産になるので次世代の売春婦へとストレート入学。
地獄みたいな人生のはじまりはじまり。
ハーフエルフだから人生長すぎて、何の獣人とかも分からないハーフだから、両陣営から嫌われて故郷も無い。
気が強い奴は、売春宿のやり手ババアになってからも人生継続。
母親の腹の中で死ねた奴は幸せな奴ら。こんな地獄に産み落とされて、人を騙して生きていくしかない。
子供のうちから客取らされて、ロリコンの変態に売られて、水揚げ料や稼ぎは全部母親が総取り。
今回もそんな酷い事されて監禁されてる連中を救い?に山道を移動。姫様置いて行く訳に行かないので姫でも山道を歩かせる。
「こ、こんな山道を歩いたのは、逃走期間以来ですわ」
案内役に選んだのは、やたら身綺麗で「清潔感」があって、目がキラキラしてる男。
間違いなくゲイか別の種類のLGBT、タイにでも行って18もある性別から選ばないと確定しない奴かも知れない。
ガイジンのニュース解説員で、やたら目がキラキラしてるオッサンがいたが「二十年来の「夫」が作った焼きそばです」とツイートしていたので、明かにガチホモバリウケ。
サンドウィッチマンの二人が出ている東北の広告で、ガイジンさんが見ると「何故ゲイのカップルが広告に出ている?」と指摘されて、お笑いのコンビだと説明しても通じず、見る人が見ればわかるようで、サンドウィッチマンの二人はボロアパートで同居できるぐらいデキてる。らしい。
殺されそうな美形の男を救って「ちょっと待って、殺す前に味見させて」と言ってケツの穴を穿って生かしたか、ショタコンで売られる前の美少年を監禁して何度も堪能したに違いない。
「こ、殺さないで……」
ケツを掘ったのか、ジャニさんか平井堅みたいにガチホモバリウケで、少年のチ〇チンをシャブってから自分のけつあな確定させて、上から乗ってガンガン腰を使ったのか「僕の鍵穴に左曲がりの君の鍵が合うかな?」みたいなアンサーソングを歌ったりしたのか不明だが「近所のハッテン場で活動してるイキったホモ」みたいな、snsのプロフィール写真も髭もじゃでキンニクモリモリのとは違うので、受け側のオネエか乙女。
定番の「アニキのヤバ種で俺をHIVポジティブにしてください」とかホザいて、感染すると「妊娠した」と報告するハードゲイではないと思う。
馬車の警護だけを残して、どうにか姫様を宥めすかして山賊のアジトに到着。
「姫様は、こちらにお隠れになっていてください」
普通の兵士騎士は役に立たない上に、負傷戦死までしてくれるので置いて行く。
こちらは暗殺ギルドの連中と、邪魔な姫騎士だけ引き連れて潜入。
一人づつ音も無く喉笛掻き切って殺して行き、監視のために残された奴らも鋼線で首切って始末して行く。
「予想通り、まあ…… こんな状態で監禁されてる」
便所用の穴だけ掘ってあって、蓋も何にもない。当然便所紙も無いので手で拭いてその辺の土に擦り付ける。
ちなみにインドでは左手で拭くので、子供の頭を左手で撫でたりすると泣かれる。
適当に残飯か何か食わされていて、酷いと精子と小便以外口にできない。
誰の子か分からない子供を妊娠させられていて、数か月経過してるので腹が膨らんでいる。
文字撮りレイプ目で、監禁期間が長かったのか、暴れる奴は逃走防止に両目潰されていたり、あらゆる暴力に晒されて死んだように生きているダークエルフ達。
毎晩取っ換え引っかえ盗賊の相手させられて、もうズタボロのボロ雑巾で、腹の中で子供死んでたり、もう子供産めない体にされてるのまでいる。
どうにか死体ひり出せた奴は生きてるが、腹の中で腐った場合は苦痛でギャーギャー泣き喚いて殺される。
魔族に襲撃された時も、エルフの王都焼かれた時も、山や谷底まで逃げだせても年寄りと女と子供だけ。
それからも魔族か人間の兵士崩れに犯されて、子供はほぼ全員捕まってどこかに売り払われて、女は性奴隷として勤めるか、初物は魔族か人間の貴族連中に高く売られて今も地下牢の中。
凄まじいまでの惨状と悪臭をかがされ、さしもの姫騎士様も絶句。
「なっ……」
「助けに来たが、殺して欲しいか?」
「コロシテ…… コロシテ……」
若い女に見えるが、エルフなので数十歳から百歳、ここまでの屈辱と暴力と、腹の中に魔族なのか人間なのか同属のダークエルフの子なのか? 順番から言えば魔族に輪姦されても生き残って、乙女戦争みたいに股間血塗れでも捕り手に捕まらず、売られる前に逃げ出せたのは徒歩で逃走。
人間国方面に逃げ出したけど、すばしっこい奴以外は盗賊に捕まって監禁されて毎日のように輪姦。
もう人生捨ててるので「コロシテ…… コロシテ……」。
両目潰されてるのや膝を逆方向に曲げられて歩けないのは、これからも生きていけないし歩かせられないので、一旦解放したがご希望により苦しまないように死なせてやった。腹の中の子も一緒に脂肪。
魔族側に捕まってるのも似たような状況だろう。とびきり美人で若くて処女で従順な奴だけが、魔族側の貴族に監禁されて首輪付けられて、一応贅沢な生活をさせて貰っているはず。
オッサンやらブサイクな子供みたいに、魔術の研究の実験台にされてるのはさらに悲惨。
大型の瓶詰にされてるか、巨大な試験管の中で魔獣と融合させられて「コロシテ…… コロシテ……」状態。
監禁されてた美少年は、ケツの穴掘られただけで子供まで妊娠させられてなかったので、ダメージ少なかったのか生存の方を選んだ。
「この男に犯されましたっ」
「これでぶん殴って、死ぬまで叩いてやるといいよ」
「そ、そんな…… あんなに愛し合ったじゃないか?」
案内役のホモも自己愛性人格障害。少年達に「犯人はお前だっ!」をやられたので、適当に撲殺できる棒でも渡すと、周囲から一斉に耕されて死んだ。
うん、戦争反対。無政府状態で沢山死人が出て苦しんで、レイプされて監禁されても生かされたり、誰の子か分からないのを妊娠させられたり産まされたり、この世こそが地獄なんだと思い知らされる。
神様ってのは俺らが転げ回って苦しむ所を見て、ゲッラゲッラ笑って鑑賞してるんだろう。
悪魔だとかアンデッドだけが、俺達を地獄の底から引き摺り出して助けてくれる反乱者。
盗賊の死体の死臭やら血の海と、大小便の悪臭で姫騎士もゲーゲーやってたけど、姫様には同胞の悪行は見せない方針らしい。
役に立たなかった脳筋の騎士兵士を動員して、ダークエルフの女の死体は外で埋葬してやり、盗賊共は適当に放置して魔物やら虫に食わせる。
今回も厚かましいオバハンは生き残ったので、百歳超えのババアは水場に連れて行って水浴。
臭い汚い服だったボロは捨てて、盗賊の死体から剥がした血塗れの物でも着てもらった。
「アハハハハッ、エヘヘ、ウフフフフフッ」
完全に気が狂った訳では無く、今まで自分達を監禁してレイプし続けた奴が喉笛かっ切られて殺されたのが楽しいらしい。
腹の中の子供はどうしようもないので、人間国に後送してから堕ろすか、もう堕胎不可能なら産ませてから孤児院行き。もし魔族の子だった場合は産婆にキュッと絞めて貰う。
そうして置かないと、沖縄の医介輔が黒人にレイプされた女に子供産ませても、長年立ってその子供が成長して挨拶に来て「アリガトー」なんて感謝されたりしない。
地獄の人生送らせてくれた仕返しに、神父であろうが医者でも殺される。
エルフ国の都市
エルフ王国も、うちの領域で七魔将が滅ぼされたので、通過しただけで一直線に攻めて来たが、経路以外の都市は滅ぼされずに済んだ。
エルフの都市も周囲は生きていて、まだ別の七魔将の軍に攻められている最前線。
籠城して食い物が無くなるまでは生きていられるが、中国風に「子を変えて食べる」か、秀吉の餓(かつ)え殺しみたいに馬を討ち取られても仲間が討ち取られても食らいついて食べるような餓鬼地獄も展開されている模様。
今回はそんな場所も解放して行く、こいつら連れて来ないで飛竜移動にすればよかった。そうすれば盗賊とも遭遇せず、嫌な殺しもせずに済んだ。
『誰かっ? この先は七魔将レリオス様が管理する戦場、エルフ国内への補給など厳禁だっ!』
『ああ、俺達、エルフの姫様の車列だ』
魔族軍の兵士に誰何されたが、カタコトの魔族語で答えてやると、この場には存在してはいけない、エルフの姫だと教えてやると凄んで捕らえようとして来た。
『降りて来いっ、その首叩き落して門前に吊るしてやるっ!』
これから首切られて吊るされるのが、自分だと思っていない馬鹿は一瞬で両手足切り飛ばされて、笛吹こうとしたのも阻止されて、全員魔物のエサになった。
下級兵士が取り付いて鎖かたびらにヘルメットや槍の金属回収して、財布の中身まで小銭取り上げていたが、やりたいようにやらせてやった。
姫様の兵士としては下品すぎるが、給料も安いので「略奪は兵士の権利」として認めてやった。
それから何度も警備の兵士に出会ったが、全員両手足切り飛ばして生きたまま弱そうな魔物に食われるプレイを実施。
こいつらもエルフ国炎上させて、レイプして略奪してエルフの神殿にも火をかけて、逃げ出した年寄り殺して男も殺して、女レイプして子供奴隷商に売り払った奴らの一団なので全員死刑。
「ヘルトルネードッ」
まさか数十人の馬車の車列の中に、これだけの火力持ってる奴がいると思わなかっただろう?
暗殺ギルドの連中が周囲警戒してるから大体万全。大人数が来たら派手に焼却してやって消し炭。
魔族がどこに布陣してるのか分からなかったが、噂話を頼りに適当に敵が多い方に進んでいくと、数が多い所に当たった。
もしかすると七魔将レリオスとやらもいるかも知れない。
「じゃあ、敵陣にホーリーサンライト打ち込みます。失明したくない奴は用心のために向こう向いておくか、絶対に見ないように」
溶接の現場と一緒で直接視認禁止。太陽の光が集まって来るから、下手すると失明するか塩の柱。
ソドムとゴモラの街が滅びる所を、振り返って見てはいけないと言われてたのに、振り返って塩の柱になる奴もいるので視認禁止。
昔の石板では、オーストリアのアルプスに北から流星が落ちて、地中海越えて燃えた石が飛んで来て、アフリカ北部の都市が滅びたとされている。
「光の中から出てくるのは、馬鹿が付くほどの善人なので殺さないように。範囲外の兵士は逃げるに任せる方向で。どれだけ悲惨な現場だったか、帰国してから話す奴がいないと終戦しない」
「は、はい」
これだけ言っても理解できる奴の方が少ない、脳筋の兵士なので直見して失明する事だろう。
溶接の面は無いので、姫様用に黒い下敷きでも用意させる。
「ホーリーサンライト」
こっちに向かってくる一団もあったが、気にしないで放出。
神話の時代に神罰と呼ばれた魔法、と言うか、この世界に設置された装置が動作して、範囲内にいる奴を塩の柱へと加工する。
太陽の光の具合が変になって行き、周囲は真っ暗、神罰が下る範囲は異常なほど光が収束して行って、光の渦が巻き起こる。
『な、何の光だっ?』
『あああああああっ!』
『足がっ、足がああっ?』
魔族語の悲鳴が聞こえてくる。聞く所によると、拷問されたらそいつの国籍が分かるそうで、日本人なら「ぎゃあああ!」朝鮮半島の人間なら「アイゴー」らしい。
「対爆防御っ! 盾を前にいっ!」
余りにも凄まじい光だったので、脳筋の兵士でも恐れて盾を出して対魔法防御。
「姫様ああっ! 見てはいけませんっ!」
コイツラも田舎の奴らなので、中東でインディージョーンズが映画で放映されると、最後の悪霊が出て来て浮遊するシーンで「女子供から逃がせっ!」とパニックになって観客が映画館の外に逃げ出したみたいに、光の圧力を感じて抱き合って目をつぶってやり過ごした。
魔法を放った本人は結界で防がれるのかダメージは無かったが、周囲の連中や馬車は大変なことになったようで、夜のホーリームーンライトどころじゃない被害が出た。
光の熱と質量?で大気の温度が変わったようで、核爆発して周囲に吹き飛んでから、大気が逆方向に向いて爆心地に向かうように、馬車ガッタガッタ揺れて転倒寸前。
風の向きに垂直に止まってたから転ばなかったが、横向いてたら転倒して、姫様中で転げまわる羽目になってた。
馬は目隠しするか目を潰されていても、嘶いて前足上げて転倒。口から泡吹いて倒れて痙攣してた。
「神よっ! お許しをっ!」
脳筋の騎士も兵士も地面に這いつくばって神に許しを請うて、吹き飛ばされないように必死。
暗殺ギルドの連中も、アメリカのホットショット(森林消防隊)みたいに何か被って防御して、神罰が通り過ぎるのを待っていた。
「我は神と共にありっ、許しを請う者なりっ」
神の存在すら否定して馬鹿にする、殺人ギルドの連中まで念仏唱えて平伏してガッタガッタ震えて合掌。
そんな状況が五分ぐらい続いて、悪は滅びた。
「うわ~、夜とは爆発力が違うね、キノコ雲出てらあ……」
エルフの城砦の直近で、キノコ雲が上がっていて、爆心地のグラウンドゼロでは綺麗に真っ白に塩になって、その中から出てくる善人は殆どいなかった。
「うん、相手魔族だからホーリー系の呪文効いたね」
周囲の誰かに話し掛けようとしたら、全員こっち見て、怯える小動物みたいな目をしてガタガタ震えて、神罰下した化け物でも見るような目で見ていた。
「あれ? 俺また何かやっちゃいました?」
もう姫様とか神に拝んじゃっていて、合掌して数珠かロザリオみたいなの握り締めてて、その外側から姫騎士抱き着いて守って、平の女騎士も抱き着いてオイオイ泣いてた。
近い方がいいと思って、魔族軍本陣見える所まで来たけど肉薄し過ぎた?
え? 七魔将とか死んでる?
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