冒険者辞めます。働かされ過ぎて欝病を発症した銀級冒険者辞職する。自立神経失調症で燃え尽き症候群?で今日も眠れない。
@piyopopo2022
第1話 冒険者辞めます
「冒険者辞めます」
「え?」
受付嬢の顔が引きつっている、俺の顔が崩れていたからだろう。
俺は年末年始も盆も開けも正月三ヶ日も、黄金週間(ゴールデンウィーク)も働かされてた現場猫みたいに、眼から黄色い汁出して泣いてた。
もう働けない、いつもいつもいつも休暇は取り消して、有休も取れない。
休日出勤にお礼奉公に代休無し、深夜呼び出しに、上司(ギルドマスター)から休日でも声が掛かり、LINEみたいな魔道具使えないジジイだから、電話がジャンジャン鳴って「あれはどこだ、あの書類はどこにある? 月曜提出の書類ができたから今からやってくれるな?」。
あちらの街でゲイオークが出たとか、こちらの村でホモゴブリンが出たとか、セックスアニマルエイプに村が襲われている(性的な意味で)から助けに行けとか、もう沢山だ。
眠れるのは移動中の馬車か飛竜の上だけ。
「ヤダナ~、マーシさん、モウチョットガンバリましょうよ~」
コイツの言い分には心が籠っていない、毎回俺を適当にあしらって帰し、便利に使おうとしか思っていないクソ女だ。
「辞めます」
今の撮影所みたいに24時で電源も照明も落ちるのと違い、28時とか32時という時間表記があったバブルの頃みたいに、不夜城で魔窟の冒険者ギルド。
何でこんなこと知ってるかというと、俺も異世界転生組。
それも神様とか女神出て来ないで、役所みたいな所に並ばされて「あんた、眠れない地獄ね、永遠に働かされて休みなし、ヘトヘトになるまで働いて過労死、それがあんたの人生」と言われて、判子押された瞬間にボッシュート。
チート能力も何ももらえないで、眠らせて貰えない「のり〇ー」みたいに、寝れるのは移動中の車の中だけ。
寝落ちすると溺死するので風呂にも入れないでシャワーだけとか、女マネージャーが横綱みたいに洗ってくれる。
偶然「入院している女の子役」で収録していると、久しぶりのベッドの上で寝落ちしていて、気が付いたら真っ暗なスタジオで寝てたらしい。
後で聞いて見ると、スタッフやマネージャーが起こしてもガンとして起きず、「人間、寝ないと死んじゃうんだよっ!」と叫んで布団被って寝たらしい。
そうなるとリスケジューリングして、サンミュー〇ックの社長とかマネージャーが関わっていない?にも関わらず、阿吽の呼吸で「眠らないで済むオクスリ」が出てくるのが芸能界。
それ以降はシャキシャキにカクセイして、眠らないで仕事したの〇ピー。
大して仕事無くなる年になってもオクスリが辞められず「ダメ、ぜったい」のCMやらポスターあっても抜けられない地獄。
清水健太郎みたいに、芸能人が使う上物のヤクを一回掴まされると、薬から離脱するためのダルクだとか、刑務所入れられた程度では抜けられない地獄。
「モ~~、ジョウダンばっかり~、ヤダナ~、マーシさん、モウチョットガンバリましょうよ~」
コイツは壊れたレコードか? 同じセリフしか吹き込まれてないロボットか?
「辞めるんだ、ギルドマスター呼んでこい」
「デモデモ~、マーシさんいなかったらこの辺りやってけないし~、マモノ倒せる人イナクナッチャウ~~」
片目閉じて胸の前でハートマーク造るのが必殺技なんだろうが、この状態の俺には「魅了」なんか通じないぞ。
「じゃあ周りの村に高札立ててやれ「冒険者退職により、周辺地域の魔物は以後退治されません。村を捨てて逃げて、街のスラムにでも転がり込んでください」ってな」
「ヒッ!」
魅了が通じないのと、俺の黒い表情が怖すぎて、ギルドマスターを呼びに行ったクソ受付嬢。
もしかすると俺は、今まではコイツの魅了に掛かっていたのかも知れない。帰りか家に帰った後殺してやろう。
暫く待ってもギルドマスターは出て来ない、また奴の場合だと麻薬でも勧めてコキ使おうとするだろう。
麻薬関連なら、マーシ-で田代まさし容疑者もタイホされっぱなし。
あいつの場合、BSの番組で「ブースカが資源を探しに宇宙まで行って、30年経って帰って来た」設定で丸一日トクサツ関連の番組やってた時、仕切りが円谷プロだったから、東映特撮ヒーローも仮面ライダーも呼べなかった代わりに、怪傑ズバットとして宮内洋さんを呼び、ゴレンジャーで戦隊レッドの元祖、仮面ライダーV3でもある宮内さんを呼んだ。
名台詞の「でも日本じゃあ二番だ」「じゃあ誰が一番だっ?」と問われた時、口笛を吹いて指で帽子を上げ自分を差す。
その時、口笛が鳴らなかったのでマーシーが「あ? 口笛鳴りませんでしたね」とちょっかいを出して大火傷。
それ以降は「秘密結社ショッカー(実在)」とか中年ライダー隊から処刑宣告が下ったそうだ。
鳴かず飛ばずの芸で、テッペンには成り得ない上に打率も低くスベり倒して、志村けんに怒られてしまう相談を、何処かの酒場で親身で受けてやり、どこぞの売春婦みたいに「コレやるとスッキリしますよ」と極上のオクスリを渡されて破滅。
森元総理の息子みたいに、大本のバイニンの方が抜けられなくなり「俺は空だって飛べるぞ」になってコンビニにエクストリーム入店。
ついに「黄金の一発」を打ってしまい、心肺停止して帰らぬ人になったりする。
窪塚洋介みたいに「アイキャンフライ」して九階から飛び降りて、まあ怪我無かったみたいだけど、飛び降りて死にたくない。
のりピ〇も広末涼〇も、オクスリ辞められないで「世界の平和を祈り続けるキャンドルアーティスト」みたいな、副業が自称アーティストで本業がヤクの売人と結婚して、上物のブツを回して貰うためなら股でも何でも開くような、メスブタ調教されて肉便器プレイされる。
芸能事務所にいる奴らがAV堕ちするのも、アイドルがコンサート開催費とか衣装代出してくれる金主とか社主に抱かれるのは、極上のシャブとかコカイン貰ってるから。
「どーしたのマーシちゃん? 疲れてんね~、ホラ、コレヤってスッキリして、明日からもバッチリガンバろうよ」
ギルドマスターガチで麻薬で阿片勧めて来やがった。
ギルドでは受付の魅了魔法と、ギルドマスターの阿片の二段構えで「24時間戦えますか?」状態。
昔、バブルの頃でも商社の奴らが二週間も寝ないで頑張れたのは、シャブと呼ばれる日本発祥で日本特有の合成麻薬のおかげ。
体も心も何もかもシャブり尽くされるからシャブ。
ちなみに商社では海外に派遣されてすぐ、カラシニコフ小銃を渡されて「今日からこれがお前の相棒だ。尚、この国には日本国から渡航勧告の禁止が言い渡されている。この国の中で死ぬのは許されていない、死ぬなら国境を越えてから死ね」と言い渡されるそうだ。
ジャンプの編集部でも、電通の社員でも、三時間睡眠で寝ないでシャブ食って仕事。
50日後に自殺した東大卒の女は、薬依存拒否したロハスでSDGSな奴で、よっぽど要領が悪かったらしい。
宇宙戦艦ヤマトの製作スタッフが倒れて行くと、西崎監督が外国人の頭痛薬の処方箋を偽造してきて、リタリンか何かを大量に仕入れて来たらしい。
スタッフも「これは寝ないで仕事出来る」と喜んだら、寝ないで仕事するスケジュール組んで来た鬼だそうだ。
コイツも西崎監督とか商社やら電通の連中と同類。
「辞めます」
このクソギルドマスターは、顧客や申込者からの苦情とかを伝えても、一切無視するクズだ。
何度苦情を伝えても「それは君の勘違いだ、間違いだ」で自分を騙して現実から逃げるタイプ。
ゴマすりの馬鹿が出て来て「実は前任者から、このような方法を教えられております」と御注進するクソ馬鹿がいて「何だ、やっぱり解決方法があるんじゃないか、僕はそれが聞きたかったんだよ」とか安っっすいコント見せられて、俺の評価は下げっぱなしのくせに、ゴマすり野郎の評価はいつもA。
そんなもんで解決したら苦労しないので、ガンガン言ってやったら、手をブルブル震わせて怒ってたなあ。
余りにも無視してなかったことにして逃げて、ガン無視するので客に怒られ「お前何回目だっ? 名前言えっ! 上に報告してやるっ!」と凄まれたので、「お恥ずかしいことに、その上司が全部なかったことにして逃げる奴なので、お手数ですので本社の営業の方にご連絡いただけますでしょうか?」と自分に死刑判決を出したので辞める。
上から何故無視し続けたのか言い渡されたクソ上司が飛んできて「何でボクに一番に言ってくれなかったのかね?」とホザきやがったので「言いました、五回言いました、全部無視しましたね?」と返すと、また両手ブルブル振るわせて怒り狂っていた。
それからもイビリ倒されて、嫌がらせ受けまくって、汚れ仕事専門でも評価ゼロ以下のマイナス。
辞める準備して通告しても、無視して無かったことに書き換えて、管理責任を問われないために冒険者を集めて合宿してアンケートを取って、ギルドへの不満を「無記名で」提出させたらしいが全部記名と一緒。
まだ退所してないのに俺だけは参加しないで良かったらしい。
領主主催の年始パーティーにも呼ばれず、現役引退した爺さん方に「あれ? 今日は現役冒険者全員参加で、領主から初年度挨拶受けるんじゃなかったのか?」と言われて慌てて駆け付けると終了寸前で、領主に挨拶しなかった人物として処罰された。
どうせ俺の方が社会不適合者なんだろうよ、クソゴマすりイエスマン野郎が俺の手柄横取りにして、ヨゴレ仕事専門の俺が仕事してきたら「ああ、報告書書いておいたヨ」とかホザいて、俺がやった仕事を全部指揮監督して来たかのように書いて、ここに座ったただけの馬鹿が手柄総取り。
現場で一緒になっても、余りにも何一つとして汚れ仕事しないので、「現場に現役二人も来て、引退した爺さんと交代した方が良いんじゃないか?」と嫌味言ってやると本当に帰って交代してきやがった。
これがまた引退した爺さんが働くこと働くこと、俺が解体とか汚れ仕事やってると「ああ、儂がやるから置いといて、貸して貸して」と解体ナイフまで奪われてしまい、血塗れになってうれしそうに解体。
年寄りの先代ギルドマスターとか、賄賂攻勢で左うちわで、メイド付きで屋敷に住んで金持ってて、給料や賄賂が増えたら「また家建てないといけないだろうが(税金控除目当て)、どうしてくれるんだ」と笑いが止まらないのに、真面目に働いてきた爺さんは現役で解体仕事。
これは未来の俺の姿だと悟ったので辞める。
ギルドマスターのクズも裏から手を回して、俺の手柄は自分の物にしやがったり、他の奴に分配して、俺は上からもクズでカスで使えないゴミ扱いで、平の冒険者。
辞めてやったらさぞかし今後の仕事が捗るだろうなあ?
「困るよ~、急に言い出されてもサ~~、辞められないよ? ダッテ近所の村攻められてるし、スケジュール一杯ダヨ」
「辞めると先月言いました、契約条項通りです」
「マタマタ~~、マーシちゃん売れっ子だからサ、次コッチ行ってよ、休み取れるからサ」
「休みは一切貰ってません、休日出勤でも代休も無しです。クソゴミカスカスカスゴマすりゴキブリ野郎が自分がやったことにして、日報だけ提出して自分の手柄扱いです」
「イヤ~~、今度こそ休暇出すからサ~~、頼むよ~~」
「その前に俺への嫌がらせやめて下さい。受付にも言いましたが、その近所の村に高札立てて、「冒険者退職の為、今後魔物は退治されません、家も何もかも引き払って街に逃げて、スラムにでも転がり込んでください」って立てて来いっ」
俺の目付きが狂っているのと、最後の言葉が敬語にも何にもなってなかったのに恐怖して、これ以上引き留めしたら即殺されるのを悟ったようで、ギルドマスターも折れた。
「辞めます」
今度は否定されず、辞表も受け取って貰えたので退出した。
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