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  • 控えめに言って地獄への応援コメント

    初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    作品の方は拝読致しました。
    おそらくはほとんどの人が体験したことがあるであろう、正念場でのトラブルが伸び伸びと表現されていたと思います。文章も理路整然としており、それでいて場面の緊迫感が窺えました。体験したから書けた、あるいは想像力が豊かだから書けた内容という風に見受けられました。随所でみられるシュールな表現や、瀬戸際の描写。そうした内容の細部にも、気配りが行き届いていた作品という印象です。

    気になった点としては一つ。
    ショートショートということもありますが、内容があまりに無味乾燥です。たいていの読者は「ああ、そう」の一言で終わってしまいます。やはりテストを頑張ってトイレに行くだけの内容なので。結末の予想は容易ですし、読者の想像を越えることがないわけです。見たところコンテストに応募されているようなので、個性を出すためにも作品に意外性やオチを盛り込むことをオススメします。おそらくこの原稿では、一次の段階で弾かれます。

    思いつく範囲で例をいくつか、ギャグ路線を想定したものを挙げます。
    ➀試験監督が、腹痛で挙動不審な主人公を険しい目つきで見てくる。→カンニングを疑われているのか。→結局、主人公は赤点ギリギリの状態でギブアップ。→挙手。→試験監督に断りを入れてトイレに向かおうとする。→引き止められる。→試験監督が、自分も腹痛を我慢していることを告げる。→代わりの先生は呼べないので、試験監督の俺はトイレに行けない。生徒のお前だけトイレに行けるのはズルい。→言いがかりをつけられた主人公。→死なば諸とも、のスタンスの試験監督。→二人は腹痛を我慢しながら取っ組み合いを開始。→不毛な争いの末に主人公のお腹の機嫌は……。

    ➁なんとかテストを乗り切って、トイレに続く廊下を走る主人公。→緊張と解放のリズムが相まってふいに優雅な気分になり、廊下をスキップする。→ときにステップを刻み、一挙手一投足まで完璧な姿勢で行進。→そんな悠長なことをしていると、うしろから親友(同じく腹痛)が現れ、トイレの個室を先越されてしまう。→自らの愚かさを呪いながら、主人公は廊下の真ん中で腹の中身を放出END。

    などでしょうか。他にもいくらでもアイデアはあると思います。とりあえず今の作品の内容に、なにか新たな要素や展開を加えてみてください。そうすれば作品に面白味が生まれ、読者の興味を刺激することにもつながるかと思われます。

    以上になります。
    創作のお役に立てたのならなによりです。