第2話 奪われる日常
僕は11~2歳のころに胸に痛みを感じて、小学校を卒業して間もなくの頃、医者に心臓病だと診断された。
医者曰く軽度だったので軽い入院期間を経て、3か月遅れで中学校に通うことができた。
ただ、人見知りだったこともあり、最初は友達ができなかった。
そんな僕のために僕の幼馴染は他クラスにあるにも関わらず、毎休み時間ごとに僕のクラスに来て、僕と話したり、友達を紹介してくれたりした。
徐々に、友達ができてきて学校行事などを通して中学校に慣れてきた矢先に僕は心臓病を再発した。
医者曰く今度は重度の心臓病らしい。
思えば、時々胸の痛みを感じていた。
再発する可能性を考慮していれば、もっと早くに見つけられたかもしれない、そんな後悔が残った。
暫くは入院しながら薬での治療していたのだが、日に日に僕の身体は衰弱していった。
衰弱した身体では立つという動作でさえ困難だった。
そんなある日、医者から告げられたのは薬での治療としての延命と同時に心臓移植のドナーを待つというものだった。
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