第16話

搭乗すると、別々に。私の心の準備ができてません!さおりさん、どうしたら?

沖縄へ帰り着いたら、足助さんは眠たそうだった。これは、寝かせてあげるしかない…。

しょうがなく、家に連れて帰り、ベットを譲る。ちょっと狭そうだけど…(身長高い)

私も撮影疲れたなぁ…、とりあえず床に寝よう。予備の布団あるし。


目が覚めると、いい香りが。ん?なにこの…

むくりと起きて辺りを見渡す。


「おはよー!」


パンの焼ける良い香り…スープも…?

小さなテーブル横に、足助さんが座ってる。


「夢?」


「寝ぼけてる?」


足助さんが寄ってきた。なんか、顔近いなぁ…綺麗な顔。いつまでも見てられそう。まつ毛とか肌とか…


「え!」


「ひゃー!ちゅーしちゃった!」


う、うそ…え?えーー!?


「起きてーおーい?ご飯食べよー?」


「食べます…」


昨日の格好のままだ。頭ボサボサ。スッピンだ。というか、昨日ご飯食べた時もスッピンだし変わらないけれども…今更そんなこと考えた。

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