沖縄の実

えいみ

突撃訪問

第1話

れいくん、やあ!」


…え?みのるくん?玄関を開けたら、友達で、高身長の足助あすけ実くんがいた。


「どうして…ここが?」


引っ越したし、そもそも住所を教えてないのだが。


「あのね、別れた」


…はいい?


「ちょっと零さん!いまから出かけ…」


嫁の宝之華ほのかはでかけようと玄関にやってきたのだが、実くんを見て驚いた。


「え!なんでいるんですか?」


「…別れちゃったらしい」


「…え、まじ?」


先人さきとが零くんの家教えてくれて。なんかこっちで仕事あったらやろうかと思ってさー。東京に遊びに来たんだよー」


「まじですか!ちょーどよかった!バイトしません?今からモデルの仕事なんですよ。スタッフ辞めて人足りなくて」


「そうなの?俺なにするの?」


「雑用ですよ!たぶん実さんはできますってー!行きましょう」


宝之華に強引に引っ張られて実くんは行ってしまった。ほぼ話せなかった。しつこいほど連絡してきてたけど、無視しすぎたから全然連絡くれなくなっていた。

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