第13話
「何で立候補したの?
「選挙活動費用もままならず、例えば新聞折り込みチラシにしても兼生さんの顔姿はカラーにして他は白黒刷りのB4サイズで一枚20円だとして、配達全地域で15万世帯だったなら単純計算で300万円だからね。」
「街宣カーをレンタルしてマンスリーで205万円だわね。」
「選挙ポスター貼り付け1ヶ所400円でまさか1ヶ所だけポスターを貼る訳でなし、千ヶ所も2千ヶ所も貼る訳で、その分を計算しなくてはね?ザッと一千万円程度でしょうか・・・。計算してね?」
「まさか、知らなかった訳は無いよね金生さん?」
ナオミのことばに青ざめていた・・・。
国政と県政。
「規模は違えど、降りかかる費用は県会議員で約3千万円、国会議員で約3億円と、いう訳だ。」
このように周辺住民だけでも考え方や生活手段が違うわけで、常盤の唱えた公約は人々の心を打たず落選した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます