SUGAR CANDY #4
過去から
断ち切ったのは僕の無造作な言葉で
夢だけ見ていたら良かったのに
夢の中だけで会えたら良かったのに
夢の丘で あの時の二人のまま
出逢えたら もっと笑えるのに?
僕らもう他人で 残忍な時間の流れの中
贖罪も許されないから
時間牢から抜け出せない
銀の糸が 千切れそうで
銀の糸を 千切れさせたくなくて
事切れたら楽なのに
銀の糸を 必死に守っては
ほつれていく感情と
向き合わうべき嫌悪と
言葉にする事で傷口を作る
甘い香りがする君の名前で
もう紡げない糸を
探しながら
迷っては 蜘蛛の糸だらけの心室で
血なら もう廻らない
それでもいい
それでもいいから
銀の糸が切れないように
君と距離を置きながら
言葉の過ちを繰り返さないように
夢でもいい
夢なら見ない
夢見の丘で 空虚な物語で
廃墟の図書館で 鎖に繋がれた図書のように
砂の中に埋めるから
銀の糸が 千切れそうで
銀の糸を 千切れさせたくなくて
ただただ魔法が切れる瞬間を
あの時から耐えているのに
絶えない感情だけが燻って
灰になった感情残骸がただ痛くて
贖罪は許されない
嫌悪を甘んじて受けながら
夢でもいい
夢なら見ない
夢見が悪くて
夢の中でなら
あんなに素直に言葉に出せるのに
夢でしか無いのに
朝が来て 夜が怖くて
朝にならなければいいと思って
叶わない夢ばかりみてる
銀の糸が 千切れそうで
銀の糸を 千切れさせたくなくて
事切れたら楽なのに
銀の糸を 必死に守っては
ほつれていく感情と
向き合わうべき嫌悪と
言葉にする事で傷口を作る
甘い香りがする君の名前で
甘い香りがする君の名前を
もう呼ばないから 声にはしないから
僕を許して?
________________
初稿より一部、改稿。
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