第1回 アルトリコーダーの奥深さ

 記念すべき第1回はアルトリコーダーについて語ろうと思います。今回はできる限り簡単な言葉で説明します。

 一般的に中学生の音楽で使用されているアルトリコーダーですが、アルトリコーダーの一番低い音はファで、高い音はそこから2オクターブ上がった次の音、ソになります。一オクターブ上のリコーダーをソプラニーノリコーダーと言います。逆に1オクターブ下げたリコーダーをバスリコーダーと言います。一方、小学校の音楽に使用されているソプラノリコーダーはアルトリコーダーで出せる一番低いドから、そのから2オクターブ上がった次の音、レになります。ソプラノリコーダーの1オクターブ上の音を出せるリコーダーは(調べた限り)一般的ではなさそうですが、1オクターブ下げたテナーリコーダーはよく使われます。

 アルトリコーダーはリコーダの中でも特に吹きやすいリコーダーだと言われています。私自身もアルトリコーダーが一番好きです。その理由を少し説明します。

 まず、音の美しさです。私はアルト、ソプラノ、ソプラニーノのリコーダーを持っており、なおかつ、テナーやバスも演奏したことがあります。そのなかで美しい音を多く持っているのはアルトだと思います。ソプラノはうまく吹かなければ最高音を出した時、少し頭が痛くなりますし、ソプラニーノに至っては半分の音が超音波のようになります。テナーやバスは逆に低すぎて少し濁っている、そもそも音を出すのに多くの空気が必要になって難しいです。アルトはどの音を出してもきれいな音が出ます。もちろん、高音や低温は練習が必要ですが、他のリコーダーと比べればそこまでの難易度ではないです。

 また、アルトは持ち運びが簡単です。無論ソプラノ、ソプラニーノに比べれば大きいですが取り外すことでカバンに入れられそうなサイズになります。サイズという面から考えてもソプラノ・ソプラニーノは小さく、テナー・バスは大きいので指が痛くなります。

 私の推しリコーダーはアルトですが、他のリコーダーもいいと思います。アルトでは演奏できない曲はソプラノでやっています。例えば優里さんの「ベテルギウス」は転調させずに演奏するときはソプラノで、どうしてもアルトで吹きたいときは「ソプラノ・アルト 指つかい変換早見表」を使っています。

 余談ですが、一度ビートまりおさんの「ナイト・オブ・ナイツ」をアルトでチャレンジしたときは指に穴が空きそうなほど痛くなりました。

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