恋する少女達のうた

道端に咲いた

可愛らしい小さな花を摘んで

見せに来て


春の陽だまりのような

あなたの瞳がほほ笑んで

天使のような名前を呼ぶ


小さなピアノの上に

花を並べるように

自由に夢を奏でるの


いちばんに見つけた言葉を

駆け寄る少女のように

あなたのところへ


幼いころに見た

懐かしい恋の物語で聴いた

classic melody

Why shouldn't I dream?

(どうして夢を見てはいけないの?)


恋する花のような

ため息をついたわたし


俯いてほほ笑むわたしの

髪をかきあげてあなたは

優しい指先で花を飾るの


恋をしたのアマリリス

鳥籠の天使のように

あなたをずっと待っていた


あなたに恋をして

翼にかけられた鎖の魔法が

解けるのを感じたの


thorn vines turn into white feathers

A bow of fire becomes a flapping butterfly

So that the snake becomes a flower ring

(荊の蔓は白い羽に

炎の弓は羽ばたく蝶に

蛇は花の輪になるように)


恋する気持ちは

空を飛ぶメリーゴーランド


オルゴールのように

いつまでも幸せにほほ笑む

あなたを眺めていたい


恋する少女達は

白鳥のような心で

あなたに寄り添ってほしいの


翼のように胸に手を当てて

人形の瞳のように凍りついていた

わたしの中にある

あなたの心を感じるの


あなたのいない花園は

洞窟に変わった

少女の純潔の花がガラスが割れるように

砕け散ろうとしていた


少女達は逃げきれなかった

最後に思い浮かんだのは

あなたの優しい声と顔だったの

あなた

あなた


悲しくて目が覚めたの

白い薔薇の蕾がちぎられた音に

涙が頬をつたって


あなたの傷ついた翼に

触れながらその傷にキスをした

あなたもなのね

そう言ってスカートをたくし上げた


あなたを夢に見ていれば

どんなときも美しい

宝石でできた向日葵のように

あなたしか見えていないの


宝石でできた向日葵の宝石言葉は

太陽のようなあなたに恋をした

永遠に壊れない輝き

空の上で一緒に踊りましょう

幾億年をかけて愛す

最愛の人

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