俺が国を統一する迄の物語。〜フェルナン子爵家統一記〜

快快

フェルナン子爵家の改革

第1話 ガゥエル起つ。

萬葉歴761年 3月


ーワァアァァー


ー掛かれ!ー



土埃がまい兵たちが叫ぶ、敵兵がすぐそこまで迫っている、そんな時私はなにかを感じた。胸の奥が寂しく、熱くなっていくような感覚だった。

不思議と腹の奥底から力がでてきた。


「私の名はガゥエル・フォン・フェルナンだ!いずれお前らを討つものなり!」






時は萬葉暦752年。

ニムス大陸に存在する小国家群は、隣国アムール帝国という大国の侵略に脅かされていた。

アムール帝国の策略により支援された国、

傭兵国家サルバク共和国が他国に侵攻を始めた。


しかし、国々がサルバクを引けるため同盟を結びこれに対抗した。

だが、所詮は烏合の衆であった。戦況は徐々に悪くなっていくばかりである。


これに対し、同盟をまとめた盟主国ダイン王国は、アムール帝国と敵対する、もうひとつの大国、イリシエ皇国に救援を求めた。


しかし、これは最悪の序章にしか過ぎなかった。

たちまち小国家群は大国の代理戦争の場とかした。


しかしそこにひとつの光明が現れた。

その名は、『ガゥエル・フェルナン』

この者後に『フェルナンの軍神』と呼ばれた。各地に遠征をし、その都度勝利をおさめていった。


また、この者初陣にて、父の死を感じ取り才覚を覚醒させたという。真偽は定かではない。


小国の王でありながら、大国との肩を並べる英雄の誕生をまだ誰も知らない。


ー『フェルナン子爵家統一記』よりー



◆◆

ニムス大陸

女神ニムスが創世の時代、創ったと伝承される大陸。


その広さは広大であり、北は寒冷な土地であるが鉱石がよく取れ、南は温暖で肥沃な土地であり暖かな気候を生かしたが農耕が盛んに行われており。西は他大陸との玄関であり交易が盛んであり、東は砂漠があり乾燥地域だが兵たちは強兵である。


大陸中央部にニムス聖王国、南にアムール帝国、北にイリシエ皇国、西に小国家群、東に諸部族連合、そして南側の海に商国キリギア連邦国とういう島々からなる国、東側の海に和国スメラギがある。


萬葉歴

女神ニムスが降臨した時代を神聖暦と言われており、その後神聖暦963年まで続いた戦乱の時代を終わらせた、今はなき亡国ラムズベルト王国が大陸を統一した時から萬葉暦として数える。


ラムズベルト王国

神聖暦628年魔法を発展させ、国がたくさん興った。しかし人々は争い始め戦乱の世が幕を開けた。しかしラムズベルト王国は923年、大国という優位性を活かし瞬く間に各国を屈服させ大陸を統一した。

ラムズベルト王国はその後文治で国を治めていたが、しかし文治派と対立していた武断派の反乱により国は崩壊。

萬葉暦257年に滅びた。

その後貴族たちが国を興し、また戦乱の時代が始まった。


歴史は繰り返す。




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