蛙化現象を回避して今カノとのハッピーエンドを目指す俺の物語
霜月 琉碧
プロローグ
「ねえ祐斗、蛙化現象って知ってる?」
いつものように、何気ない会話だと思って呑気に話を聞いていた。
ここから地獄の日々が始まるなんて事も知らずに、、、
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「蛙化現象?」
「そう、なんか琴乃葉が言うには、好きな人の些細な行動を目撃して、突然気持ちが覚めること
、らしい。翔琉知ってた?」
こいつは、翔琉。
俺の中学からの親友であり、サッカー仲間。
「う~ん、聞いた事あるんだよな。
蛙化現象が、どうかした?」
「それがさ、、、、、」
「別れるかもしれない!?」
「馬鹿!お前声でけーよ。"かも"な?」
「祐斗。お前分かってねーな、事の重大性が。」
「・・・なんだよ。」
「コホン。よく聞いてくれた。別れるかも知れない原因が蛙化現象って事はだな、たーくさん直さなきゃいけないって訳よ。行動、言葉、それから態度を。」
「そんなん、パパーッと直しちゃって琴乃葉との関係もすーぐ解決しちゃうから、大丈夫!俺に任せんしゃい!」
「甘い!」
「え?」
「甘い、甘いな、祐斗。祐斗のSBくらい甘い。
守ってるだけじゃダメなんだ。時には、"攻撃"しないとな。」
「翔琉お前サッカー好きなのは分かるけど、いい加減何でもかんでもサッカーで例えるの、辞めた方が良いと思うぜ?」
「ダメかよ。」
「この間も、自分に告白して来た女子になんて言った?"君の積極性は俺のFW並だね"だろ?そんなん、俺だったら百年の恋も冷めるわ。」
「・・・それだ!」
「・・・どれだよ?」
「お前が言った、"百年の恋も冷める"ってやつ。そういうさ、何て言うんだ?自分が想像してたのと違った事をされたりした時に蛙化現象は起きるわけ。」
「例えば?」
「そうだな、、、」
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