第3話急に来る彼女との距離感は
一学期も終わり。待ちに待った夏休み。僕は、特に部活動も
やっていないし。思う存分。この夏を満喫する気満々である。
でも、この長期休みの間は、彼女にも会えないのか。それだけが
唯一の気がかりである。「ねぇ、君はこの夏休みは、どう過ごすの?」
突然、彼女が僕に話しかけてきた。「いや、特にどう過ごすかは
決めていないけど・・・・・・」僕が言うと、彼女は小首を縦に小さく
振り。「ふ~ん~。そうなんだ・・・・・・」と何かを企んでいる。
顔を僕の方に向けてくる。「じゃあ、私と一緒に思い出作らない?」
「はい?」突然の事で、ビックリする。僕の顔を彼女は見つめてくる。
「君と私で、この夏の思い出を一緒に作りましょ」微笑む。彼女の
顔を見て。僕は、小さな声で「うん」と返事をした。「じゃあ、詳しい
計画は、後でお話しましょ」彼女が、僕の席から離れ。別の同級生の
所に向かった。僕の心の鼓動は猛スピードで動き出していた。
何だ。この急に来る。彼女の距離の詰め方は・・・・・・僕は、窓を
見ながら。今年の夏はイイ思い出が作れそうだ。そんな風に感じる。
夏を感じた。続く
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