ここにはないもの
朝川はやと
ここにはないもの
海岸で、木切れが砂をかぶっている。
これはきっと難破船の欠片。
子供たちが、砂のお城を作っている。
波がさらう王族の住処。
かつてどこかにあったもの。
もうどこにもないもの。
願っても取り戻せないもの。
壊れてしまったものに、僕は何故だか心惹かれる。
ここにはないものを、いつも求める。
ここにはないもの 朝川はやと @asakawa2023
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