第61話 エリアボス
十層ほど来て、体が蜘蛛で頭が牛の大きなモンスターが現れた。
昔ゲゲゲの鬼太郎などで見た土蜘蛛に似ているが、他のモンスターより魔力量が一回り大きいことを加味すると、こいつが特定のエリアであわれるエリアボスと思われる。
初層と中層と深層の境で現れる中ボスより強くないがトリッキーな戦い方をするものがを多く油断はできない。
動きはそれほど早くないモンスターなのか、こちらを待ち構え、糸で攻撃するつもりなのか、尾をこちらに向けてくる。
S級ダンジョンの蜘蛛系モンスターの糸は俺はすぐ抜けられるので、気にせずにそのまま直進する。
「あれはなんだ?」
結界を作って飛んでくる糸を逸らすと、土蜘蛛モドキの体に他よりも若干魔力が濃い部分があるのを見つけた。
これまで見てきたモンスターでこんなものは見たことがない。
好奇心からそのまま近づいて濃い部分を突いてみると、土蜘蛛モドキはそこを起点に魔力の循環が止まり、絶命した。
どうやら弱点のような場所が見えていたようだ。
目が魔力の変容でより細かに見えるようになった結果、今のように弱点がある場所を看破できたかもしれない。
前回のS級ダンジョン攻略では、ダンジョンボスが復活するため魔法を使って動き回ったので、ありえない話でもない気がする。
そんなことを考えていると石の狐が走ってくるのが見えた。
瘴気を放っていたので、呪物だろう。
普通なら動く呪物は深層でしか出てこないので、初層で出てくることに面を喰らう。
逃してもしょうがないので、光魔法のヒールをかけて、呪物を消滅させる。
ーーー
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