俺以外女子しか居ない学校でなんとか一年経ったけど、痴漢冤罪で地獄になったからもう遅い
激 辛
第1話
俺はいつも、教室の端っこに居る。
俺以外は女子なので、そうなるのは当然のことだ。
でも俺も一年やって来ただけはあって仲の良い友達が居る。
そのうちの一人が
「おはよう!!優くん!!」
「おはよう、春さん」
花見 春さん このクラスの中で誰とでも仲良く話しをしてくれる。
俺にも仲良くしてくれる心の支えだ。
「優くん、昨日の夜ね」
そして
「ゆうちゃん!おっはーって、春さんも居たのね」
「おはよう!夏」
「おはよう、夏さん、それはここのクラスだしね」
「確かに当たり前のこと聞いちゃった」
小学校からの幼馴染の木登 夏 俺の小さい時からの幼馴染だ。
「夏さん、まだ優くんと話をしている途中なんだけど」
「そうなんだ。でも私もゆうちゃんに話したいことあるからさぁ」
二人はよく俺に話しをしてくれるから朝から凄く楽しい。
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放課後は頼み事を多くされる。
「優、これ運ぶの手伝って貰って良い?」
「分かった」
俺はこのクラスで雑用をしている。唯一の男子だからこう言うのは頑張らないといけない。
「あ、優さん」
「生徒会会長!」
「あの、優さん悪いんですが、あと荷物の検査手伝いに来て貰ってもよろしいでしょうか?」
「わかりました」
大変だけど、こうしてみんなを手伝う内にみんなと仲良くなってる気がする。手伝いを任せて貰えるくらいにはなってるくらい信頼もされてる訳だしね。
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手伝いが終わると、俺は部活に顔を出す。実は部活は入って欲しいと幾つか頼まれてて、漫画部とボードゲーム部、家庭科部、写真部、バレーボール部のマネージャーをしている。
基本的に週毎にたまに顔を出している。
部活も一年やってたからみんなから信頼されて凄く楽しい。
夏の方は部活が終わるのが時間が掛かるようで、今日は先に帰って欲しいと連絡が来た。
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「ただいま」
「おかえり、お兄ちゃん」
俺の義妹の木花 宮 今は中学3年生で来年、俺の学校に入りたいって言ってる。
「今からご飯作るから待っててね」
「うん、今日は何作るの?お兄ちゃん??」
「今日は妹の大好きハンバーグ」
「本当に??」
「うん!」
「やったー!!」
家には母も父も今は亡くなっている。祖父が俺達のことを育ててくれている。だけど、基本的に仕事で忙しくて家に居ない。
だから二人でこうやって生活している。
義妹は美味しそうにハンバーグを食べてくれている。
「お兄ちゃん、いつも美味しいご飯ありがとうね」
「うん」
学校は女の子しか居なくて大変だけど、今は充実して色んな人と仲良く凄く楽しい毎日が送れてる。今日のような、少し特別だけど、普通の毎日が明日もそうだと祈っている。
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今日も朝から楽しく話しをして、楽しい毎日が送れる筈だった。
だが、
その日、クラスメイトの女の子の横を通っただけだった。
「痴漢ー!!」
俺の平穏は壊れた。
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