【邦画】ミッシング【2024年】

今年観た映画3本、全部でこの映画の予告が流れてて気になったので見てきました。

意外なことに今年まだ邦画しか見てないですね。


話はほとんど進まない。

登場人物の描写を丁寧に高いレベルでも演技で表現されていてそれを見る映画。

故に万人には勧めにくい。

間違ってもミステリーやサスペンスを期待して見に行ってはいけない。その視点で見ると絶対面白くない。


予告の時点では人の悪意(SNSでの罵詈雑言等)がもっとメインテーマなのかなって思ったけどそこまでじゃなかった。十分きついけど。

白雪姫殺人事件みたいな感じではない。

あと少しメタな視点だと作風的にハッピーエンドはないなってわかる。実際ハッピーエンドだと自分の中ではかなり評価は落ちると思う。

6歳児が失踪半年さらに2年経過で無事って考えるのは第三者からすればありえないわな。


一番よかったのは青木崇高の演技。

妻に比べて冷静はあるけどちゃんと演技はよかった。


サブストーリー的なマスメディアとしての在り方。ここはやや投げっぱなしに感じた。別にいうほど悪って感じでもなかったしな。マイナーな局で数字を追うのは仕方ないと思ってしまう。例えそれが被害者を食い物にしているとしても。


気になった点は

・第三者の悪意の表現が少し古い。

→夫婦に関しては匿名掲示板の誹謗中傷がメイン。いや、今でもあるし十分問題だけどXを初めもう少しあるのでは? 実際SNSという単語は何度も出てくるし炎上の話題も出てくるのに。

とは言え虚偽の発見報告の電話がえぐいイタズラだと思った。


・警察は?

ミステリーじゃないから仕方ないかもしれないが何もしてない。実際6歳児の失踪事件で半年で捜査って打ち切るかな?

ただここをあまり突っ込むと自分の作品にブーメランが飛んでくるので止めておきます。


・細かい描写

石原さとみが号泣してるときパーカーの袖を顔に当てるシーン。

なんで袖が濡れてないんだ? 灰色のパーカーだからわかると思うけど、作中で散々泣いてるからもう涙も出ないほどだったのかな?


・結末

これはこれでありだとは思う。ただ端的に言うと「俺らの冒険はこれからだ」エンドに近い。

実際見ててスタッフロールの後にもう1シーンあるのかなって期待した。


この作品は文字で追っても魅力は2割程度しか伝わらないと思うので一見の価値はあると思います。

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