【邦画】君たちはどう生きるか 【2023年】

ジブリ アニメ ファンタジー


あらすじ


時は戦時中(確か1943年)主人公眞人まひと少年は病院の大火事で入院中の母を失う。その後眞人は軍需工場を営む父とともに再婚相手(亡き母の妹)のもとへ疎開する

新しい住処は城と見紛うほどの大豪邸。そこで父、義母夏子、そして多くの女中たちとの新しい生活が始まる。

しかし不思議なことは二つある。

一つは敷地内に住むアオサギ。

もう一つは大伯父が立てたという謎の塔。その謎の塔の中で大叔父は行方を晦ましてしまったという。

アオサギは頻繁に眞人にちょっかいをかけてくる。それもかなり知能が高くとても鳥とは思えない。眞人はさまざまに武装して抵抗を試みていたが、ある日義母夏子が行方不明になってしまう。

しかし眞人は夏子が謎の塔へ歩いていくのを見ていた。

眞人は女中の一人と塔を目指して夏子を探しに行くがそこにはアオサギがいた。

「お母様は死んでいませんよ」

アオサギは人の言葉でそう語り掛ける。

ここから眞人は不思議な世界を旅する。



今回事前情報がほとんどない状態で映画を見に行ったので最初「やってしまったか」と思ってしまった。

というのも一言でジブリと言っても「火垂るの墓」もあれば「となりのトトロ」もジブリだ。舞台や時代を、さらにタイトルも加味して俺の苦手なかと思ってしまったからだ。

実際その不安は数十分間は拭えず中盤くらいでようやくファンタジーの世界に突入して胸をなでおろしたのを覚えている。


感想を端的に述べるのであれば

ストーリー自体の理解は簡単。しかしデティールを理解しようとすると一回見ただけでは不可能だと思う。

ストーリー、キャラクター(演技)、世界観、映像、音楽この五点で映画を見ていく。(今後の映画レビューもこの五点で見ていきます)


ストーリー

前半のパートが長過ぎない? もう少し早くファンタジーの世界に行ってもよかったと思う。

中盤以降は久しぶりにジブリ見てるなって感じ。

これという転機はないが眞人が成長していく様子はよくわかる(母を失って不安定ではあったが元々そんなに弱くない子)

先に述べた通り細かいところは自分には読解できなかったのでそのうちどっかで考察記事も出ると思うのでそっちで納得してください。


キャラクター

エンドロールで気が付いたんだけど声優にはかなりタレントを起用してたんですね。

普段そういうの好きじゃないんですけど今作はそんなに気にならなかったですね、気になったところで日本語音声しかないのでどうしようもないが。


アオサギとかいう前半不気味なくせに後半は愛すべき有能になるの好き。

ちなみに「風切りの7番」というのは羽の種類で脱走防止でその羽を切ることがあるとのこと。


お父さんはストーリーには深くかかわってこないがいいキャラしてた。

成金っぽい金で問題を解決しようとする姿勢(眞人を守るためなので不快感はない)

夏子と眞人が居なくなりどれだけ探しても見つからないって時に女中がした摩訶不思議話をバカにせず真面目に聞き参考にする。


そして主人公眞人。

どーーーしても分からなかった自傷行為。後半「これは僕の悪意の象徴」というが全然わかんなかったよ、眞人。

転校初日にいじめられていこうしてボコボコにされた後帰り道で握りこぶし以上はある石でこめかみを思いっきり殴りつける。血ボタボタだし片側だけツーブロックになっちゃうし。

最初、いじめを大袈裟に見せて報復かと思ったけど怪我の原因は誰にも話さず。じゃあ違うな。

メンヘラによくある「俺をもっと見ろ!」かとも思ったんですけど(夏子妊娠中)まだ早いよな。それに現状女中含め家族はみんな眞人を見ている。じゃあこれも違うか。

誰かこうじゃない?ってのあれば教えてください。


世界観

ジブリならこれが大事だと思う。

実はここだけの話ハウル以来のジブリでした。それで久しぶりの鑑賞だったんですけど「こんなに難しかったっけ?」状態でしたね。

もしかしたら幼い時はストーリーとキャラだけ見て世界観のデティールを気にしてなかったかもしれない。

もしかしたらその幼い時代の精神で見ればそれで満足だったかもしれない。

でも今の俺はそれで満足できないので「今のこういうことかな?」って考えながら見るんですけどこうなるとテンポの良さってマイナスに働いてしまうんですね(テンポはいいに越したことはない、チンタラ考えている俺が悪い)


最後の大叔父の積み木のシーン。

あれは自分の作り上げた世界(文字通りの世界ではない)を誰かに引き継いでもらいたい。だが邪魔が入って失敗した。

これはたぶん、宮崎監督のことじゃないかな?って思いましたね。


後あの世界のインコ、普通に怖くて。インコの王は好き。

表面だけなぞった場合の大叔父の目的(彼の世界の保持発展)があまり魅力的に思えなかったのも大体インコのせいです。


映像

これがどう評価していいか。直近前後で見てる映画がスラムダンクとスパイダーバースなんですよ。この2つと比較すると特別綺麗とか美しい躍動感がすごいって感想では出てこないですね。

いい意味でも悪い意味でもジブリらしさを感じました。

進歩は感じなかったですね。求めてないかもしれないですけど。


音楽

正直2週間も前に見たので覚えてないです。

米津玄師の「地球儀」だけはYouTubeで今聞いてます。


総評

一人でも家族とでも見に行っていい映画だと思います。そういう意味ではジブリはいいですね(ハウル以来見てないけど)

ただこんなに不親切だったっけ、とは思っちゃいましたね。わかんねえの。

それと事前情報を意図的にカットするの個人的に滅茶苦茶やめてほしい。

前述したとおりジブリと言っても幅広いわけで、映画代だって決して安くない(2000円)幸い俺は損しなかったけどあのポスターだけで何を察することが出来ると言うのか。


後映画に関係ないけど日本だとサブスクでジブリ見れないんですよね。これ解決しませんかね?

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