モノクローム現代
吉山田よしお
第1項
雲が薄く広がり、日も明けない薄曇りの景色が窓枠を通して、目に入る。
喉を刺す違和感を飲み込み、体を起こしてお湯を沸かす。
冷えたフローリングに両足をつけていられず、フラミンゴのように時折足を交換しながら、真鍮のやかんの口から湯気が出るのを待っていた。
手持ち無沙汰な待ち時間、ふと机に置かれた雑誌のタイトルが目に入る。
「モノクローム現代」
長い前髪をかきあげ、大きく深呼吸をする。
間もなくやかんから湯気が上がり始めた。
お気に入りのコーヒーショップで買ったピーベリーコーヒーを淹れる。
空腹にすーっとコーヒーが流れ込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます