第2話 過食嘔吐を繰り返す

私は社会不適合者だ。

朝起きてから、牛乳を飲んで、パンを食べて、プリンを食べて、ビールを飲んで、焼き魚を食べ、味噌汁を飲み、お菓子を食べ、そして、吐く。腹がいっぱいになるまで、腹がパンパンになるまで食べ続けて、吐く。

子供を保育園に連れて行き、帰り道にコンビニに寄って、大量に安い菓子を買い、仕事しながら食べて飲んで、そして、吐く。

仕事のWEB会議5分前までに、吐いて、仕事へ参加する。会議が終わり次第、食べ始めて、そして、また、吐く。


私は社会に生まれてきた浪費家だ。


どれだけの子供が飢えているのか、テレビで見たことある。

子供募金にも寄付をしている。


だけど、辞められなくて、食べて吐いてる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る