第3話 りゅうのひげ

あなたには、悩みなんてないんだと思っていた。


どんな時でも笑顔で、私に悩みなんて相談してこなかった。


だから、悩みなんてないんだと思っていた。


でも、それはあなたの優しさだったんだね。


後輩に心配をかけてはいけないという先輩としてのプライドと、迷惑を変えてしまうという思いから、わたしの前ではいつも笑顔で居続けてくれたんだね。



でもね、わたしは知ってるよ。


あなたが、影で1人で泣いてること。誰にも迷惑をかけたくないと1人で全部抱え込んでいること。


どんなあなたでも、わたしはあなたのことを嫌いになんてならないよ。どんな時でもわたしはあなたの1番の味方でいるよ。


だから、もっといっぱい相談して欲しいし、具合が悪いなら頼って欲しい。


学年も違うし、わたしはあなたよりも頭が良くないし、頼りないかもしれないけれど、わたしはあなたの後ろをずっとついていくからね。



りゅうのひげ…「変わらぬ想い」

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