第27話 お風呂
パパはお風呂に入っている。一日の疲れを取るお風呂である。本当はお風呂のあとにビールと行きたいところだがそんな余裕はなかった。女の子が入るよー、そう言っているのでパパはおうと答える。
「お邪魔します♡」
女の子は身体にバスタオルを巻いて入って来る。女の子は照れた感じである。パパはちょっと違和感を覚える。ふつう、パパとのお風呂にバスタオルを巻いて入って来るのか? まだ五歳児なのに。
「パパ~♪ 背中を流すよ♡」
「え? 良いのかい?」
「はい、喜んで♡」
パパはこんなことをどこで覚えるのかと思ったけど悪い気はしない。パパは女の子に背中を流してもらっている。パパはちょっとうるうるしていた。女の子が父親思いということに。
「かゆいところはありませんか?」
「ちょうどいい。ありがとうね」
「あとでおこづかいちょーだい♡」
それを聴いてパパは、ああなるほどね、そう思った。けれども、女の子の優しさにパパは嬉しかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます