第19話 おねんね、寝言

 やっと女の子が寝息をたてる。パパは執筆をしようと思うけど、女の子は腕に抱きついたままである。パパはもう少しこうしていよう、そう思った。


「かわいいなぁ」


「えへへ……当たり前……むにゃむにゃ」


「お前? 寝たふりか?」


 寝たふりではなく、女の子は寝ている。パパはやれやれ、そう考える。パパになついてくれるのもいつまでだろうか? パパはそう思うと、ちょっとさびしい気がする。


「いつかはママに会わせてやるからな」


「パパ、ママ、……むにゃむにゃ」


 パパはかわいい我が子を頭を撫でてやり、パパは布団から起き上がり執筆の続きをパソコンでする。女の子はママに会いたがっている。パパは頑張って借金を返そう、そう考える。


 パソコンでカタカタ、パパは執筆を頑張る。女の子は布団に寝ている。寝言が多いけど、パパにとって安心出来ることである。

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