転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました

みみっく

第1話 買い物帰りに王女様を拾いました

前世の記憶を持ったまま転生をした少年が居た。


何故か猛獣が出ると恐れられる森の山道に子供で転生し放置されて彷徨っていた。


当時、王国の暗殺部隊を任されていた隊長が無理難題、とても嫌な仕事を命令された。


その内容は王国の命令ではなかったが一部の王国の上層部で派閥争いに巻き込まれた形で正式な命令では無かったが断れない・・・王の長女5歳の少女の暗殺である。


弟を王としたい派閥からの任務で上層部が多く属しているのである。


隊長は少女は容姿は可愛く性格も大人しく優しかった。


王城でお会いした時も優しく声を掛けて頂いた事が忘れられなく暗殺にとても苦悩した日々を過ごしやっと決断した。


それは国外へ逃亡し余生を静かに暮らすと言う決断だった。


見つかれば即殺される事は間違いないが逃げきる自信もあった。


その逃亡先は猛獣などが多数生息する恐ろしい森に逃亡先を選んだのだ、森の中に小屋を少しずつ作りあげ獣を狩って食べ川で水と魚を調達したりして暮らしていた。


狩りの帰り道に子供が捨てられているのを見つけ放置し帰宅するが・・・気になり引き返し5歳くらいの子供を連れ帰ったのだ。


子供は男の子で病気や大きなケガもする事なく順調に育っていった。


父親のように育ててくれた武術、剣術、暗殺術、狩りの仕方などを教えてくれた。


だが10歳の時に父親がなくなった。


最後まで自分の子供として育ててくれたが転生していたので当時の記憶もあったので血が繋がっていない事は知っていたが、そう言った話はした事が無かった。


血が繋がっていなくても俺の父親は父親だ。


10歳の頃には猛獣を狩れるようになっていたので問題なくく暮らせていた。


武器の調達は猛獣に倒されたハンター達の遺品をもらって必要なのは倉庫に保管し他は町まで売りに行っていた。


この行為は、この世界では一般的で問題はない。


それと、獣の素材、革、牙、ツノや肉も売れる。


売ったお金で食材や鍋などを買っている。


問題なく静かな暮らしをしていたのだが・・・


家に帰る途中に猛獣に襲われた馬車を見かけ兵士らしき者も数人亡くなっていて武器や金目の物がないか見ていると馬車の下に隠れるようにキレイだったであろうボロボロになり血に染まったドレスを着た女の子が傷を負って気を失っていた。


この少年も父と同じく放って置こうと思っていたが放置しておくと人買に売られるか獣に殺されるかだと思い背負って家まで連れてきたのだった。


父親から『あまり人と関わらないように!』と言われていたが治癒魔法を使い傷の手当てをして寝かせているが、この娘が起きた後どうしよう・・・と、後悔していた。


もちろん友達も居たことはないし女の子を良く見た事もないので興味は・・・あった。


背負っている時に胸が背中に当たっていたので胸の感触が忘れられないが触る分けにはいかないが・・・見るだけならと思って服が切れて下着や胸が少し見え観察していると目を覚ました女の子


気まずい・・・忘れよう。


女の子「ココはどこでしょう?わたしは確か・・・」


少年「ココは俺の家だ。」


女の子「そう、わたしは獣達に襲われてケガをして・・・」


少年「ああ、兵士達は皆死んでたぞ。お前もケガして死にそうになってたから家に連れてきて治療した。」


女の子「そうでしたか。感謝いたします。」


少年「元気になったなら送っていくぞ。どこに送ればいいんだ?」


名残惜しいが仕方ない・・・


女の子「ご両親にもお礼をしたいのですが。」


少年「両親は居ない。亡くなった」


女の子「それは・・・すみません。」


少年「で、どこまで送れば良いんだ?」


女の子「実は私は王国の王位継承権第1位、長女のエリーと言います」


この王国では正室から生まれた順に男女問わず王位継承権が与えられるらしい。


少年「俺はユウって呼んでくれ」


エリー「わかりました。ユウさん」


ユウ「俺は王国とか王位とか分からない何だそれ?偉いってのは何となくわかるぞ。」


知ってるけど面倒だ・・・関わらないようにしとこう。


エリー「分からないのなら気にしないでください」


ユウ「悪いな。教わらなかったからな。」


エリー「悪い方に何度も殺され掛けて逃げている途中で獣達に襲われたのです。行くあてもないので・・・しばらくお世話になっても大丈夫でしょうか?」


ユウ「問題はないけど、良い物は食えないぞ?」


エリー「大丈夫です」


ユウ「部屋も狭いし同じ部屋で寝る事になるぞ?」


エリー「大丈夫です」


ユウ「好きにしてくれ。俺は夕飯を作ってくる」


エリー「お手伝い出来るか分かりませんけど手伝います」


ユウ「火をおこせるか?」


エリー「すみません。出来ません。」


ユウ「獣の解体でき・・・ないよな。」


エリー「すみません。」


ユウ「休んでろよ。」


エリー「は、はい。すみません。」


ユウ「謝らなくても良いぞ。」


エリー「ありがとうございます。」


ユウ「今日は獣の肉を焼いたのとパンとスープだ。これしかないぞ。」


エリー「大丈夫です。ありがとうございます。」


ユウ「味は大丈夫か?」


エリー「おいしいですよ。」


ユウ「もっと良い物を出したかったんだけどな。」


エリー「気を遣わないでください」


ユウ「そういえば服がボロボロだな。胸も少し見えてるし。明日買ってきてやるよ」


エリー「えっ!?きゃ。見ないでください!」


胸を隠すエリー


ユウ「あ、悪い。そんなに嫌がると思ってなかった」


エリー「嫌ではありませんが、恥ずかしかったので」


ユウ「そうか。見ないように努力する。」


エリー「あまり気にしないでください」


ユウ「お前はどれくらいココに居るんだ?好きなだけ居て良いぞ」


エリー「ご迷惑をおかけする事になると思うので・・・」


ユウ「俺は気にしないぞ」


エリー「ありがとうございます。それに私は人に見つかるといけないので表を歩けないのです。」


ユウ「大丈夫だ。ココは森の中で人は居ないぞ」


エリー「そうですか・・・安心しました。」


ユウ「でも、外には猛獣がいるから1人で外出るなよ。死ぬぞ。」


エリー「え。・・・は、はい。」


ユウ「飯も食べたし寝るか。」


エリー「はい。」


一応離れて寝るか、恥ずかしいって言ってたしな。


ボロボロのドレスは可哀想だ


ユウ「嫌かもしれないが俺の服着るか?その服では寝づらいだろ」


エリー「え?良いのですか?」


ユウ「暗くなってきたし、後ろを向いているから着替えろ」


エリー「はい。でも、ズボンがないです。」


あ、ズボンがないか・・・サイズも問題だしな


ユウ「寝るだけだ暗いし問題ないと思うぞ」


エリー「そうですね。」


ユウ「俺はこっちで寝るから、お前はそっちで寝ろ」


エリー「は、はい・・・」


そとで獣が吠える。獣同士で争う音がする


音が急に無くなり静かになる・・・


また、近くで獣が吠える。


エリーは恐くなり


エリー「そっちで寝ても…良いでしょうか?」


ユウ「お前が良ければどこで寝ても良いぞ。」


暗い中だったがダボダボの服を着て片方の肩の出た姿エリーが見えた。かなりエロい姿だ。。。


自分ダボダボの服を美少女が着ている事にもドキドキした。


それに下はドロワーズという下着だピンクのリボンが見えてそれも可愛い。


エリー「一緒に寝かせてください。」


恥ずかしそうに言うと


布団から出て枕を持ってユウの布団に入ってくる


え。布団ごと来るんじゃないのか・・・


「隣に布団を持ってくれば良いんじゃないか?」


狭いし・・・胸が当たるのが気になって寝れない。


仕方ないので布団から出て隣で寝る事にした


が、エリーに見つかり布団に寝かされる


エリー「ユウさん布団から出ちゃってますよ。」


エリーに腕を組まれながら寝る事になった


さらに胸が当たってる感触が・・・気になる。


そんなんで朝になる。


ユウは寝れなかった


ユウは前世でも女の子との交流は無かった


中1の頃に些細な事で学校と休んだ事が切っ掛けで学校に行けなくなった。2、3日は学校を休んで家でゲームなどをして楽しんでいたが1週間もすると学校に行かなきゃと思うが行きづらくなってしまった。当時、両親が共働きでインターネットが普及して学校にアプリで欠席届けが出せるようになっていて子供でも欠席届けが送れた。


両親にバレたのは欠席をしだして2週間後だった。


引きこもり生活をしていて中学を卒業した頃に勇気を出して出掛けた先で何かが起きて死んだみたいだ。覚えてはいないし今は重要ではない。


引きこもり生活でインターネットで得た知識は今、多いに役立っているので引きこもりは無駄になってはいない。

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