駄作

@Gpokiu

誰の責任

世の中には「駄作」が多く存在する。

観るべきではない絵画、

詠むべきではない本、

聴くべきではない音楽。

また、そのような駄作が世間から大きな評価を得ていることも、往往にしてある。


「全国中学生会がコンクールで、浅野さんがなんと!金賞を取りました!みなさん、拍手〜!」


駄作を創った本人は、それが駄作であることに気づいていない。

つまりそれを失敗作だと認識できていないということだ。

つまり成長することもないのだ。

つまり無駄なのだ。


「おお〜!よくかけてるじゃないか、中田。お前、作家の才能あるんじゃないか。」


「まる」があるから「ばつ」がある。

「正しい」があるから「間違い」がある。

「良作」があると、「駄作」が生まれる。


「聞いた?隣のお家の梶木さんの息子さん、この間のピアノコンクール、優勝したらしいわよ。」


鑑賞者であるためには、それ相応の知識を身につけている必要がある。

ただ、本を読んだだけで読者になるわけではない。

芸術は、わかる者でないと評価するべきではない。



「あなたは?」



この世には「駄作」が存在する。

駄作は、生まれるべくして生まれる。

だから、仕方ないと思う。

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