姫を守ろう! 人形親衛隊!

トマトも柄

姫を守ろう! 人形親衛隊!

 只今、真夜中のベッドでかわいいお姫様がスヤスヤ寝ています。

 お姫様は少し寝相が悪いのか、毛布を蹴飛ばしています。

 その毛布を蹴飛ばした時にお姫様の人形が毛布と一緒に落ちます。

 すると、蹴飛ばされた人形が起き上がり、人形の王冠が輝きだします。

 王冠の輝きと共に色々な所で飾ってる人形が一斉に動き出します。

「せいれーつ!」

 王冠を被った人形は動き出した人形達の前に立ち、号令をかけます。

「我々! プチ姫隊はお姫様を守るために現場確認を行う! クマさん! あなたは窓付近の虫の除去と拭き掃除!」

 クマさん人形は分かったの合図で首を縦に振ります。

「カバさん! あなたは床に危ないのが無いかの確認!」

 カバさん人形は首を振って合図を送ります。

「小人さん達は隙間のとこの汚れ取りと虫がいないかの確認!」

 小人さんの人形達はそれを聞いてすぐに隙間に向かいました。

 そして、人形達は部屋の掃除を始めました。

 

 掃除を始めてしばらくの時間が経った時、お姫様の様子がおかしい事にプチ姫が気付きます。

 すると、プチ姫は王冠を輝かせてみんなに知らせます。

「緊急! お姫様が起きる! みんな定位置に戻れー!」

 プチ姫の合図とともに人形達は急いで定位置に戻ります。

 人形達が定位置に戻った後にお姫様がゆっくり起き上がります。

 お姫様は落ちているプチ姫を抱きながら、

「トイレ……」

 と、呟いてトイレに行きました。

 

 しばらくした後、お姫様はトイレから戻ってきました。

 プチ姫を抱いたまま再び眠りにつきます。

 そこから眠りに付いたのを確認してプチ姫は王冠を輝かせます。

 すると、人形達は再び動き出し、行動を再開します。

 そして人形達は全ての作業を終えて、整列して待っておりました。

 お姫様に再び蹴落とされて落ちてるプチ姫は起き上がって号令をかけます。

「皆の者! ご苦労であった! これで姫様は守られた! 後は定位置まで戻るのが現場確認だぞ! 撤収!」

 そうして人形達は定位置に戻ります。

 今日もお姫様は陰で人形達に守られています。

 


 

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