#Thirteen.鬼に金棒


未来都市から遠く離れた場所リサーブシティ

未来都市から飛行機で5時間、一つの大きな大陸であり、自然の少ない大きな街である。

そしてここは、武器の街でもある。

「武器いる?」

「いる。」

大きな空港に降りた4人は、佐の武器を入手するべく付き添いに来ている。

「暗夜さんはここで何を買いに来たんですか?」

「それは買ってからのお楽しみだ。せっかくだから凮然もなんか買ったらどう?」

「いえ、私はこの刀で十分デス!!」

「あ、あとそうだ。この街の有名なところは詐欺が頻繁に行われていることだ。気を付けろよ」

「なんだそれ...」


佐と3人はとある一つの店へ入った。

店自体は大きい。ただ武器棚がたくさん置いてあり、迷路のようで広い感じはしない。

武器は値段が書いているのもあれば、記入されていないものもあった。

「もしかしたらここに残っているかもしれない。」

「来たことあるの?」

「いやない。」

「ちなみに何が残っているんですか。」

「昔の...」

佐の目に入ったのはいたってシンプルなピストル。

店主のところへこのピストルを持っていった。

「これ、何円で売ってくれる?」

「おいおい兄ちゃん、こりゃ売りもんじゃねぇぞ。」

「頼む。これを売ってくれ。」

「ちょ、暗夜さんなんでそんなにそれが買いたいのですか?」

「...ちょっとね。」

「?」

「じゃあよ、2500バレルだったら売ったるよ。」

『2500バレル』それは現在の500万円に当たる。

「じゃあ買うよ。」

「毎度あり~」

「佐さん、こんなものにお金をかけなくてもあなたは強いじゃないですか。コマンドがあればなんでもできるじゃないですか。なのになぜ...」

すると店の奥から、扉の開く音とともに一人のおじさんがきた。

「おやじ⁉いまは接客中ですぜ⁉」

「...おぬし、今なんと申した。」

「はい?」

「お前!今なんと申したといっておるのじゃ!」

「こんなのにお金をかけなくてもと...」

「そこではない。そのあと、『コマンド』と申したか?」

「あ、いやそれはその。」

佐に指をさし、言った。

「おぬしであったか。お前さん、探しておるもの、これであろう?」

「...それだ。」

店のおじさんはとあるものを包みから取り出した。

「おいおやじ!そりゃうるんじゃねぞ?そいつは錆びとるが、ここの宝や!」

「息子よ、この武器はこやつのものじゃ。」

「はぁ⁉なに言い出すんや!」

「歴史もんだ。こいつぁよ。」

「これは代々次いで来た武器じゃ。歴史書を昔読ませたであろう?」

「なの謎の力が残されていると噂の武器のことか⁉そしてこれがあの歴史書の...」

「そうじゃ!この武器は謎の力があるとされており、使い手によって決まるといわれておる。」

「それがこの...」

「そうじゃ、この人が歴史的の元所有者なのじゃ。」

「なぜ生きて⁉...」

「俺は不老不死だ。10000年のな。」

「おめぇさん⁉ほんまかい⁉」

「歴史書に書記されているんじゃないか、暗夜家がどうだとか。」

「⁉」

「そういうことだが、これもらっていいか。」

「ちょ、兄ちゃん待っとき、この錆はがしたる!お代はいらん!さっきの銃は勝手にもらいやがれ!」

「おぉ、ありが...」

急ぐように扉を出て行った。

「あやつがあんなに本気になるとは...おぬしも大変であっただろう。」

「まあ、いろいろ。」

「暗夜さんって、有名な人なんですね~」

「そうだね~」

「オイオイ何言って...」

扉がとてもじゃないが外には確定で響いているであろう音量で開いた。

「おい、兄ちゃん。できたぞ!」

ただのものとは思えない、そこらへんの職人を大きく差し置いてゆくような磨きは佐と3人を唖然させた。

「これを今の短時間で、こんなに輝いて...」

「こりゃ、すげーな...人間技じゃねぇ。」

「見たことない...ここまで輝いている武器を見たのは...」

「もってけ泥棒!お前さんのファンだぜ!おらぁよ!!」

「...ああ、ありがとうよ。」

店を後にした後、川沿いの道を歩いていた。

「そうだ遥溜、さっき銃買っただろ?あれだが...」

「わかってるって。SC61。見た目はピストル同然だけど、耐久力と射撃力がおおはばに高い。そのうえ、いつ作られたかわからず、謎が多すぎる。本によると軽く2000年は前らしいよ。」

「そういうこと。」

佐は空中に銃を投げ遥溜にパスした。

「うぁ、ありがと...」

「まあ、銃壊しちゃったからさ。その分だと思って。」

「今度銃でお手合わせしていい?」

「ん?あぁわかっ...」

「四十物谷さん」

「はい。喜んで。」

「...俺じゃないんかい。」

「相手にならんもん~。」

「なんか、面白いですね!コントみたい!」

佐の左腰にあるのは一本のナイフ。(MC81)刃は鋭く、見た目以上に重量がある。ナイフはいったってシンプルであり、しいて言うなら一つ、取手部分にはUOOMと彫られている。

もう一つ特徴を取り上げよう。

このナイフは歴史書にある文の一つ。混ぜて使うCOMMANDを。

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