第2話ついに、出勤途中で……

その日は、3月の桜の花が満開の朝であった。

丸の内の会社に向かって、地下鉄からの階段を昇っていた。

すると、激しい便意が!


グノウァッ!


こ、コイツはすげぇ〜。地下鉄のトイレに戻るか?会社のトイレに入るか?

僕は悩んだが、どちらも距離は同じぐらいなので、会社に向かう。

額から、大粒の汗が吹きでる。

今回は、ミスは許さられない。小股で急いで歩いた。

この、便意は3分は我慢出来る。

歩道橋の階段にちょっと大股で足をかけた瞬間であった。

サッと、血の気が引く。


ブリッ!


この、重低音は悪魔の手鞠唄である。

アヤツは下痢だった。

その瞬間から、華厳の滝状態。

水分が吹き出した!

僕はあちこち眺めて、コンビニを探してトイレに向った。

下にはまだ、寒いのでタイツを吐いている。どうか、タイツだけ汚れていますように!

現実は非情である。

スラックスもクソまみれ。

僕は歩道の、花壇の縁に座りタバコを吸った。

そして、会社に電話する。

会社の人間は来いと言う。何故だ?

クソまみれの僕を笑おうと言うのか?


会社の駐車場に着くと、上司がいた。

上司は助手席にビニールを敷いて、僕を座らせて、家まで送ってくれた。

シャワーを浴びて、着替えるまで待ってくれた。

そして、再び出勤した。

僕はあの時の恐怖が心の端にある。

次、漏らしたら仕事は無い!

丸の内と言うオフィス街で、脱糞した事は僕に大きな影響を与えた。

朝、下痢が続くと遅刻か、最悪休む事にしている。

今回の失敗は、下痢なのに出勤したこと。フレックス制度を軽視していた。

便意を感じた時に、大股で歩いたこと。

そして、前日に飲み過ぎこと。


結果、クソ漏らしの汚名をさらした事になった。

今、下痢をしている。

明日は休みだが、今夜中に出すものは全て出してから、眠る事にする。

今回は、最悪の出勤時脱糞事件でした。

次回はどうなる事やら。

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