第0羽♡ プロローグ
とある日の昼休み、俺は白花学園高等部天使同盟メンバー五人と昼食をとっていた。
リナ「兄ちゃん今日のお弁当にタコさんウインナー入ってない、ぶ~」
カスミ「タコさんウインナーは昨日入れてただろ?
それよりリナ、口が汚れてる」
リナ「え? どこどこ?」
カスミ「はぁ、リナじっとしてろ」
リナ「うん」
カスミ「ほれ……きれいになったぞ」
リナ「ありがと兄ちゃん」
凛「お~義妹の口を堂々と拭くか~」
カスミ「義妹言うな、リナは義妹もどきだ」
すず「緒方君、そのツッコミいる?」
楓「カスミ、その唐揚げ美味しそう」
カスミ「ちょっとアレンジしてみたんだけど味見してくれるか?」
楓「うん……(はむはむ)、おいひ~びっくりだよ、って、あ!?」
リナ「楓ちゃん兄ちゃんの箸で……間接キスだぁ~」
楓「ち、違うの、一緒にお料理をする時の癖でつい……」
すず「いつもやってるんだ……ふーん」
楓「だから違うの! そうじゃなくて……もう何て言ったらいいの?」
凛「楓はいつもかわいいな、その困った顔も良い」
すず「ちょっとお凛ちゃん、楓ちゃんとイチャつかないで!」
凛「おや~すずすけ? 嫉妬かぁ?
心配するなよ。あとでふたりきりの時にかわいがってやるから」
すず「え……ホントに? ……ってそんなことしてくれなくていいから!
とりあえず楓ちゃんから離れて!」
リナ「お~今度は凛ちゃんとすずがイチャイチャしてる」
さくら「リナいつもの事よ、ああいう、えっちぃオトナになっちゃ駄目よ」
リナ「わかった! オトナこわい、あたし良い子」
すず「ちょっと、オトナって、さくらちゃんもリナちゃんも同い年でしょ!」
凛「で、緒方と楓はどこまで進んだの?
今朝は緒方の『彼シャツ』で『朝チュン』とか?」
楓「え? 彼シャツ? 朝チュン? 何それ?」
リナ「ふっふっふ楓ちゃん、恋愛マイスターのわたしが教えてあげよう
まず彼シャツとは……むご? むごごごっ?」
カスミ「はーい、リナおとなしくしようね。公衆の面前だし」
リナ「何するんだよ! 兄ちゃん……危うく窒息するとこだったぞ。
心配しなくても兄ちゃんが楓ちゃんを連れ込んだら。
一緒に住んでるわたしがすぐに気づくから大丈夫。
ふたりがいやらしい事してたら、わたしもすかさず混ぜてもらう!」
すず「……全然大丈夫じゃないんだけどリナちゃん」
リナ「そう? じゃあ、すずも混ざっとく?」
すず「そーゆーことじゃないから!」
さくら「今「すずが混ざる」って言ったくだりで、そこの駄犬があなたの胸にえっちい視線を向けたわ」
すず「えっ!?……緒方君、変態、外道、この丸焦げ目玉焼き!」
カスミ「丸焦げ目玉焼き関係ないだろ宮姫!」
さくら「でも見たわね?」
カスミ「はい、ちょこっとだけ……すみません」
さくら「I’ll kill you♡ Okay?」
カスミ「ひぃ~NO Thanksです」
凛「まぁオレのすずは至高だからな……仕方ないよ緒方、ドンマイ!」
リナ「すずは何気にわがままボディだよね……
でも兄ちゃん、ちっぱいにはちっぱいの良さがあるぜ!」
凛「で、結局緒方は誰を選ぶの?
楓?
妹ちゃん?
すずすけ?
赤城さん?
オレ?
それとも全部?
まぁオレとしてはどれでもいいけどね、でも……」
楓「カスミわたし信じてるよ」
リナ「ハーレム兄ちゃん……ぐふふふっ」
さくら「カスミ君、わたし以外を選んだ場合はその場で切腹してもらうわ」
すず「緒方君のド変態……でもお凛ちゃんと一緒なら少しだけ考えてあげる」
リナ「さぁさぁさぁ! どうする兄ちゃん?」
さくら「わかってるわよね? カスミ君」
楓「カスミ」
凛「緒方」
リナ「兄ちゃん」
すず「緒方君」
さくら「カスミ君」
楓「カスミ」
凛「緒方」
リナ「兄ちゃん」
すず「緒方君」
さくら「カスミ君」
楓「カスミ!」
凛「緒方!」
リナ「兄ちゃん!」
すず「緒方君!」
さくら「カスミ君!」
カスミ「うわぁああああ~~~~そんなの選べるか!!!」
カスミ「五人の美少女天使達と悪友ふたりを除けば、学園でモブ以下の扱い。
スローライフ希望だけど、そんな俺の日常は宇宙のどこかにあるという
今日もため息しか出ない。
はぁ……誰か助けてください」
風変わりな少年緒方霞と天使の様にかわいらしい美少女たちのハチャメチャで嘘つきでただただ優しいだけの
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