No.020

紙媒体の写真を初めて見た。昔はこれが普通だったのだという。今よりずっとぼんやりした輪郭のそれらは、何故か懐かしい気がした。

自分が生まれるずっと前。見たことのない建物、不思議な街並み、祖母の微笑み。

ほんのり面影が見え隠れする女生徒の、その三つ編みの、その色、セーラー・セピア。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る