第42話

すると、ユイトの垂らした液をちゅっと吸いながら、奏一が緩慢な動作で顔を上げ、ユイトの視線を捉えた。

「え?もう限界?まぁ、確かにもうかなり熱くなってるもんね。じゃあ、いいよ。一回楽になる?」

そう言って、奏一が手の中にあるものを扱きつつしゃぶると、それは一段と質量を増し、堪えきれずに全てを放った。

「はぁっ……ン……」

 奏一は、さらにものの先端を一舐めした。 

 奏一の手などはユイトが放ったものに塗れてしまっている。それを見たユイトは何だか恥ずかしくなってくる。自身の放ったものに塗(まみ)れているのを目の当たりにして、それがとても淫靡に思えたからだ。

「でたね、たっぷりと」

 奏一は、ユイトの視線を捉えながら自身の手に付いた白濁液を舐めとった。

「美味しい。凄く美味しいよ」

 わざとユイトの目を見つめながら、妖しく舌を使う。一旦落ち着いたかのように思えたユイトの身体は、それを見ただけでも再び中心に熱が集中してくるような感覚を覚えた。

「ね、脚開いて膝立ててくれるかな」

 奏一が要求したスタイルは、考えてみればあまりにも無防備だ。普段は他人の目に触れることのない、秘密の場所も露わになるから……。

ユイトはごもごもと文句めいたことを言っていたが、やはり奏一には敵わず、両膝を開いて立てて足裏をベッドに着けた。

いわゆるM字開脚というやつだ。

 こんなに無防備に奏一の前に晒してしまい、羞恥心は一層煽られる。正直、早く奏一と一つになりたい気はあるのだが、恥ずかしくて消え入りたいような気分であることも確かだった。

 そうしていると、奏一は手の指を一本ユイトの秘孔にあてた。一瞬ぴくりとしたが、奏一が何をこれからしようとしているのかもわかった。

奏一の指は、秘孔の周辺を撫でた。

「ここも、きちんと解さないとね?」

 そして、指は秘孔に侵入してくる。


「んっ……あぁっ……」

 

ユイトは、その変な異物感に思わず声を漏らした。その声をも楽しむように、奏一は口元の口角を上げてさらに指を進めていく。

ユイトの秘孔は、彼の心にある恥ずかしさとは裏腹に、奏一の指をすんなりと受け入れ、どんどんと解れ、蕩けさせられていく。

「いいね、どんどんと解れていくよ。素直なんだね、君のここって」

「……すげぇ……異物感……」

「え、俺の指イヤ?ここはちゃんと広げてあげないと、これからが大変だよ?」

 そう言って、奏一は指の数を増やしながら、なおもユイトの秘孔を攻め続ける。ぬちゅぬちゅと攻められる音がやけにユイトの耳に響くような気がして、頭の中まで奏一に攻められているような気すらしそうだ。

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