第13話 新たな事件の展開⁈
今日もいぶし銀の異名を持つ銀さんこと長瀬と田淵の両刑事は、犯人の手掛かりを求めて飛び回っている。
「おみゃあさんヨ―。イヤリングが廃墟から見付かったそうだが、あのイヤリングはどこの廃墟で見付かった?友人から車を安く譲り受けたポ-ルの車は、廃墟で見つかっとる。そして…廃墟となって居た民家から豊明市の43歳の男性Tさんで、星信学園高校の生徒勝君のお父さんの首なし死体が発見されたが、廃墟が2ヶ所あるが、このイヤリングが2個偶然にも落ちとったという事か?あの時……確か……イヤリングが廃墟に落ちていたというが、最初は豊明市の43歳の男性Tさんが殺害された廃墟の現場に落ちていたというタレコミだったが、廃墟に車を取りに行ったAの彼女サチのものだったという。豊明市の廃墟からも、物的証拠イヤリングが見つかっているという事か?一体どう言う事?ハッキリせい!」
「それがどうもポ-ルの車が乗り捨ててあった岡崎市の廃墟らしいです。そのイヤリングの件ですが、やはりコンビニの女店員サチの物だったらしいです。あの夜2人はうろうろ無くなった車を30分くらい探し回ったらしいです。豊明市の廃墟で見付かったのはルビーのイヤリングだったそうです」
「な~んだ。そういえば最近はハイカラで、色んなイヤリングあるから分かりゃあせん。豊明市の民家の廃墟から見付かったのはルビーのイヤリングだったという事か、そのイヤリングからも指紋が検出されなかったのだろう。全くもって犯人に繋がる手掛かりが見えてこーせん。ほんでもよ—?女店員サチとAが何らかの理由で相手に車を貸してやった可能性もあるでよ—。そのような噂を小耳にはさんだもんで……『車を廃車処分しようと運転して中古車販売店に向かったが、車が動かなくなった。その時にアルバイトのコンビニから、アルバイト学生が風邪でどうしても人手が足りないと言うので、焦ってたまたま人通りの少ない場所の廃墟があったので、押してそこに駐車して置いたのです。ここだったら警察にもバレないと思って……そして…アルバイトが終わって帰ってみたら車が無かったのです』とのAの供述だったが、アルバイトから廃墟に帰って来るまでに掛かった時間が彼是9時間ぐらい経っていたらしいが、その間に誰かが、乗って行ってしまったという事だが、まぁ本人達Aとサチは手間が省けてホッとしたかもしれんが、そこにお金が絡んでいたら噓の供述するわな—。共謀して美味しい話に乗った可能性も十分考えられる。だってAは30歳でフリ-タ-だったからお金に困っとったらしいがや—。車を盗んでモーテルに乗り付けた男の正体は、今も全くもって分かっとらんがね―。でら—おうじょうこいた。ハァ!早う探しにいこまい」
早速Aと女店員サチの同棲アパートに向かった。だが……そのアパートには4~5人のギャルやガラの悪い野郎達が集まっていた。
そして…何とその中に、あの流星が大雨で寺の境内で雨宿りしていた時に出会った、どこか儚げな銀河鉄道999のメーテルに似た凛音がいた。凛音はきっと巷では幅を利かせている少女なのかも知れない。
刑事の2人銀さんと田渕がアパートのブザーを押すと奥の方からサチが、迷惑そうな顔で出て来た。
「愛知県警の刑事だ。ちょっとばかり聞きたい事が有ってやって来たのだが、お嬢ちゃんあの夜の廃墟の一部始終を、もっと詳しく話してちょうでゃ—よ」
するとサチの顔が一瞬曇ったが、だんまりを決め込んでいたが、刑事の一言でやがて話し出した。
「…………」
「だんまりを決め込むと言う事は、あの供述はデマだったという事ですね?下手すると偽証罪で捕まりますが、良いのですか?」
その時玄関の刑事の話に耳を傾けていた凛音が、小声で仲間に口添えした。
「お前ら—。私は非常階段から逃げる。俺達の秘密がバレたらぶち壊しだ。分かったな?何も話すな!じゃ—今日の所はアバヨ!」
凛音はベランダ伝いに非常階段から一瞬で逃げた。するとサチが刑事に不愉快そうに証言した。
「私は詳しい事は何も知りませんが、あの日言った通りです。それ以上の事は何も……何も知りません」
益々分らなくなってきた事件、凛音はこの事件に関わっているのか?
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