高校生活3ヶ月、気づいたらリュックの中に美少女のおパンツが入っていました。

無名の猫

第1話 ここからでも入れる保険ってありますか?

 夏。

 暑いだけの季節、それが夏。

 そんな夏でも楽しみはある。

 水泳の授業だ。

 学校の授業の中で唯一楽しみなのが、水泳。

 疲れるのは疲れるのだが、それよりも……

 水着の上からくっきり見えるおっぱいのラインが最っ高!!

 巨乳のスク水なら横からおっぱいが丸見えだし、なにより脇が丸見えなのもまた良し。

 そして本日が水泳の授業だ。

 マジで女子の水着姿当が楽しみすぎる……


          *


「つ、疲れた……」


 水泳の授業が終わって直ぐ、着替えが終わった頃。

 俺——結衣木ゆいぎ 昼顔ひるがおは、ため息を吐いた。

 理由は……女子は大半が貧乳だし、巨乳の奴らは大体上着見たいなの羽織って居る事による萎えだった。後疲れ。

 現在は3時間目と4時間目の間の休憩時間で、ここで男女共に更衣室で着替え、次の授業の支度をするのだ。

 着替えが終わり、教室に戻った頃。

 次の授業の支度をするが、教科書が見つからなかったので、色葉に頼む事にした。

 夜叉やしゃ 色葉いろはは、大手企業——ヤシャソニックの社長の一人娘であり、俺のクラスメイト、そして隣の席の子であった。

 身長は168cm位で女性にしてはやや高く、黒く長い髪。それとは真反対の透き通る様な肌、どんな人でも魅了するような容姿の持ち主であった。

 色葉はまだ着替えているのか、まだ教室には居ないので、俺はむ教室に戻って来た所を聞いて見る事にした。

 

         数分後


 色葉が来た。顔を真っ赤に染め、スカートの裾を思いっきり下に引っ張りながら。

 よく見ると色んな所をキョロキョロしているのも伺える。

 もしかして、視線を気にしてるのか?

 何時もはどんな事にも興味を示さない色葉が何かを気にしてる?

 色葉が俺の左隣の席に着き、胸を撫で下ろす所で俺は色葉に聞いた。


「夜叉さ……」


「っ!?」


 色葉が「ビクンビクンっ!」と、分かりやすく驚く。

 色葉、なんか今日変だな。何かあったのかな……

 と考える俺だったが、最終的には絶対になってはいけない答えに辿り着く。

 っあ、生理か。生理で……周りの目を気にしてたんだ。と。

 そんな答えに辿り着く思春期チンパンジーなのであった。


「どど、どうしたのよ。昼顔」


 そんな中、色葉がかなり動揺した様子で返事する。

 そんな色葉に少し動揺を覚えながら、俺は要件を言う。

 

「悪い、教科書忘れたから見せてくれないか?」


 そんな俺の言葉を聞き、色葉は少し苦笑した。


「なによ、そんな事だったのね、仕方ないわ。いいわよ、貸すわよ」


 そう笑い混じりに言うと、俺の方へ席を近づけた。

 ……近い。

 顔、手、髪、胸と、全てが近い。

 顔と胸による視覚、たまに色葉が行うくしゃみによる聴覚、そして普通に嗅覚! 普通にいい匂い……! まさに、最高のシチュエーション……っあ後、くしゃみ助かる。

 ってか、色葉の方から席を近づけて来るのってもしかして、脈アリって事……か?(高一男子ちょろ)

 だって、普段は冷静な色葉が急に積極的に近づいて来るから……ありえなくは無い!

 ど、どどど、どうだろ……

 そして、何気なく机を近づける色葉に超敏感に反応する思春期男子なのであった。


          *


『コロン』


 授業中、ノートをとっていると何かが落ちる音が聞こえた。

 聞いた感じ近くに落ちたっぽいが、(まぁ、誰かが取るだろう)の考えで、拾う事はしなかった。

 数秒後、左肩が2回触られたので、そちらを向いた。

 すると、色葉が何やら文字の書かれたメモ用紙を指指していた。

 メモ用紙には『消しゴム拾って』とあった。

 俺は何も考え無しに机の下に潜り、消しゴムを拾った。

 消しゴムを拾い、色葉に手渡しで消しゴムを拾すと色葉は「ありがと」と一言だけ言った。

 そんな中俺は、(やっぱ今日の色葉、なんか様子変だな)と、思って居た。


          *


 放課後、昼顔の部屋にて。


「今日の色葉、なんか様子変だったなー」


 そう言って、俺はベッドに倒れ込む。

 

「なんかこう、素直だったと言うか、なんというか……可愛かった」


 そう、仰向けになってスマホを開く。

 時刻は11時。そろそろ寝る時間だ。

 

「っあ、明日の支度しよ」


 そう言ってリュックの中の物を取り出して居ると、何かの違和感に気づいた。

 リュックの奥になにかが有る、と。

 数秒、俺は固まった。

 何が入っているんだ? とか、見覚えにないぞ? とか。考えていた。

 1つ、大きく深呼吸を行い、一気に教科書を出すと、元々教科書が入って居たリュックの中には、女性物の白いパンツが入って居た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る