火曜日のわたし
どこかに行ったあたしの記憶
バッグの中かな(かき回し)
どっちを向いて(あさって向こう)
途方に暮れて(どこに行った)
”あの”日はどっち?
過ぎてゆくのは窓辺の景色か
日めくりめくって跳んで行く
毎日毎日あきれるように
昨日は今日も
また明日
堂々巡りの終わらぬ日々よ
さよならバイバイ
昨日のふたりがバイクに乗って
明日も会おうと約束すれば
アクセル吹かせて
通りの向こうで手を振るあなた
待っているのは
思い出せない約束したのは
「誰だっけ?」
「あんたのことさ」
あんたの名前
覚えているのは週末の交差点
過ぎてゆくのは横断歩道の
白と黒
シロクロつけてハッキリさせて
思い出せればあの日の思い出
ロマンチックにムーディな
ステキにイケてる彼氏の背中
覚えてるのはそれっきり
忘れちまってる部屋の片隅
ゴミ箱探る
アタシの背中
日が傾いてもう暮れた
アタシの部屋も夕焼け色に
泣きたくなるような
きれいな日暮れ
写真の一枚すらなくしてワタシ
失くした事さえ忘れてる
亡くしたあなたの思いでさえも
拾って集めて
捨ててしまった火曜日の私
通りの向こうの清掃車
捨ててしまって
私の部屋は空っぽに
もう取り戻せないアタシの日々が
いっぱい詰まって走り去り
見送るばかりの
火曜日の私
ゴミにしてしまった私の記憶
捨ててしまったあなたの思い出
何を捨てたのかも
覚えてはいない
忘れてしまえ
火曜日の私
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