化鴉
@resusalfe
第1話
突然、隣にいた男の頭が弾けた。
この明らかに普通じゃない状況で何故か、落ち着けている、ならば俯瞰しろ、何が起こったのか記憶を辿れ、隣にいた男の行動を。
はっきりと見ていた訳ではないが、隣の男は身じろぎをしていたような気がする、そう、顔が上に向いていた。何かを見たのだろうか、どこを見たのか、推測をしその場所を見-------
「彼は走馬灯を見ていた、本能で理解してしまい既に見ていたのだ、『それ』を、そして生存本能は否定したかった。」
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本日も執り行わなければならないと思うと気が滅入るばかりだ。しかしこれは家の存続の為、そして世界を守る為、やらねばならないことなのだ
「当主様、お水をご用意しました。」
「ありがとう」
頼んでいた飲み水をめいどが持ってきてくれたようだ、本当に有難い
「いつもの場所に案内してくれるかね」
「畏まりました」
ゆっくりとコップを置き、めいどに腕をとられ支えてもらう。そして歩み出しいつもの場所に向かう、変わらぬ日常、この幸せだけでいい、どうかいつまでも、つづいてくれるかな。
「ご到着いたしました」
「ありがとう、終わったらまた呼ぶよ。」
着いたようだ、しかし、何故だろう、またとは言ったが、無い、そんな気がしてしまうのは
扉を開け一礼し目線を待ち入る。そして我が家に仇なす家の人間を想像し、その者と視界を共有する。
一人目......終わり、二人目......終わり、三人目......終わり。
やはり三人で限界か、頭痛が酷い。
【豌励′螟峨o縺」縺】
ナニカがしゃべった
急に光が差し込んできた、眩しい...待て、光だと?
開けた視界に見えたのは赤い目をした鴉だった。
化鴉 @resusalfe
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