第六話「兄弟」5/18


 愛がなければセックスしたらいけないなんて、面倒な女の戯言だ。

 なら……

 実の兄弟がセックスしたらいけないなんて、いったい誰が言ったんだ?




 距離感としての『遠い親戚』という存在が亡くなったのは、なんの変哲もない木曜日のことだった。

 虫の知らせなんて都合の良いものは遠すぎる繋がりのせいか発動はせず、その連絡を受けた時、昌也は丁度仕事の休憩時間だった。

 まだまだ日差しの眩しい十五時のコンテナ脇には、妙に落ち着いた調子の母の声がどこか冷たく沈み込むようにスマホから響いた。

 亡くなったのは隣の県に住む父方の親戚だった。距離感というのは心的な意味で、車で下道でも片道二時間も掛からないような距離に住みながらも、昌也はこの親戚とは小さい頃に数回程度しか会ったことがなかった。

 そんな相手の顔など思い出すこともできず、ただただ『親戚が亡くなった』という事実が伝えられ、そのままの流れで半ば機械的に親方へ明日は休ませて欲しいと伝えに行った。




 明日の仕事は問題なく休みを貰え――理由的には当たり前といえば当たり前なのだが、世の中にはそれでも休めない状況を作る企業もあるのが事実だ――た昌也は、仕事帰りに全国チェーンの紳士服店に車を走らせた。

 仕事帰りのドロドロの身体で試着をすることには良心が痛んだが、明日どうしても必要なのだから仕方がない。これまで葬儀というものとは無縁だったせいで、喪服を持っていなかったのだ。

 急遽必要だと店員に素直に伝えたら、「そういうものですよ」と控えめな声でフォローされ、喪服のコーナーへと案内された。幸い金銭的には余裕があったので、セットで全て購入することができた。裾直しも短時間で済んだので、そのまま購入して持って帰ることにする。

 裾直しの間、ネットで『通夜 やり方』と調べていたら、どうしても急に喪服を用意出できない場合は平服でも構わないと書かれていたが、今更キャンセルもできないし、丁度良い機会だとも思ったので良しとした。

 突然増えた大荷物の扱いに多少手を焼きながら、一人暮らしの家に帰る。本来ならば明日の夜から遠距離恋愛中の恋人が来る予定だったのだが、理由を伝えたら落ち着いてからで良いという連絡が入っていた。彼もまた最近“新しいこと”を始めたので、次に会えるのは何週間後になるだろうか。

「……良(リョウ)? ただいまー。ゴメンな。楽しみやったのに……」

 毎日欠かさず続けている、帰宅後の電話を掛ける。電話の相手は恋人の良。関東在住の同い年で、同性の恋人だった。案の定電話の向こうで優しく笑う彼の声を聞いて、ようやく昌也は慣れない緊張が消えていくのを実感して溜め息をついた。




 翌日の通夜は夜十八時からで、諸々のことは両親がやってくれる。母親からは昼に電話で『あんたは喪服着て来るだけでええから、時間には絶対遅れへんようにして、受付で名前と親族って言えば案内してくれるし、わかった?』とまくし立てられた。

 慣れない喪服に身を包み、これまた慣れない電車で通夜に向かう。普段が車移動の昌也は、正直電車で移動するのは迷宮に迷い込むような気持ちだった。

 慣れない緊張の連続で、少しだけ不安を感じていたせいか、想定よりも早い時間に到着してしまったが、既に他の親族は揃っていたので問題なかった。

 そこに、見慣れない姿の兄がいた。

 昌也や、なんだったら周りがみんな同じような喪服なのだ。なのに、どうにもその姿が目を引いて、やまない。恋焦がれるように、目をやってしまう。

 七つ歳の離れた兄は、いつもの派手目なシャツやスーツ姿が嘘のように、落ち着いた大人の男の姿をしていた。しっかりと手入れされた短い黒髪の下で伏せられた瞳に、とてつもない色気を感じる。

 ガタイの良い体格は喪服姿でも良く似合っていて、仕事先にて絶大な威力を発揮する営業スマイルを浮かべる口が、静かに涙を流す叔母に言葉を掛けていた。いつもは不必要な程に声量があるのに、ちゃんと場面を弁えられるのは、親から言わせたら『お兄ちゃんだから』というやつだろうか。

 両親に手招きされたので、昌也もそちらに――兄に近寄る。

 そして、その時に気付いた。

 兄の姿が、片想いの末に罵声を浴びせられた元職場の男性に似ていたのだ。

 体格も言動も、なんだったら髪型も違う。それでも、なんだか……どこか似ていた。思わず頼りたくなるような、そんな理想の『年上のヒト』に。




 そんな自分の胸中なんて関係なく、通夜は滞りなく進み、明日が葬儀ということもあり、昌也は両親と共に実家に泊まらせてもらうことになった。もちろん、同じく一人暮らしをしている兄――優利も共に。

 先に風呂に入ると言い張る父をさっさと浴室に追いやった母は、簡単に作ったものがあるから適当に摘まんどいてと冷蔵庫を指差した。久しぶりに息子達が帰って来たといっても、両親もやはり疲れているのだろう。お礼を言ったものの、あまり腹も減っていなかったので、昌也は昔使っていた自室に向かおうとして――

「――俺もあんま腹減ってへんし、久しぶりに部屋、一緒に行こかー」

 と優利が追って来て、共に兄弟同室の自室に向かうことになった。




 昔使っていた自室は、家を出たそのままになっていた。流石に掃除などはされていたが、私物はそのまま机やベッドの上に置いたまま。狭い七畳の部屋に男二人でよくもまあ、学生時代は生活できたものだ。

「やっぱ久しぶりやとええもんやな。昔はよくここで泣いてるお前宥めたなー」

 兄がくくっと笑いながら、二段ベッド――狭い部屋で生活するための工夫だ――の下段に潜り込んで言った。ベッドの上段を兄が使用していたのだが、幼い頃の昌也は雷が鳴ったら泣き、両親に怒られたら泣きと、とにかく何かあったら兄に泣きついて、宥められて眠るということを続けていた。『兄ちゃんが一緒やから』と言われたら、昌也は安心して眠れるのだった。

 もちろんそれは幼い頃だけの話だ。なのに兄は、そんな昌也の胸中なんて気にもせずに、「ほら、おいで」とあの頃と同じ優しい声で手招いてくる。昌也の胸中なんて気にもせずに、そんな優しい声で呼ばないで欲しいのに。

「いつの話やねん」

 ぼそっと零した文句すらも笑われて、誘われるままに、ベッドに座っている兄の隣に座る。

 木の枠組みに覆われるだけで、ここがまるで二人だけの秘密の場所になったように感じた。昌也にとって優利はゲイという秘密を告白している数少ない理解者で、一番にカミングアウトした相手だった。それくらい、昌也の中で優利<兄>という存在は大きくて。

 幼い頃から昌也は年の離れた兄に憧れて、そんな弟のことを優利もそれなりに甘やかしていたと思う。あまり口数が多い方ではない兄は、強面なせいかその優しさが周囲に伝わりにくいらしい。なんだかんだで世話焼きだし、強い意志を感じる瞳に優しさが浮かぶと、それだけで男前に評価ががらりと変わるような男だった。

 そう、今、昌也の隣には、『理想』で『男前』な『年上のヒト』がいる。そう意識してしまい、昌也は思わず身を引こうとして――優利の逞しい腕に捕まってしまった。

「な、何すんねん……っ」

 ひっくり返りそうな頭でそれだけ言えたが、気付けば昌也は優利の膝の上に座らされてしまっていた。ますます混乱する頭の中に『対面座位』なんて言葉が過って、慌ててその考えごと腕を振り払おうともがく。

「お前……実の兄貴見て欲情するって、なんやねん」

「なっ!?」

 弁解しようと動く昌也を片腕で簡単に封じてしまった優利は、もう片方の手で頬を押さえて真っ直ぐ顔を合わせる形にホールドしてくる。わざと乱暴な手つきで親指が昌也の唇をなぞって、続いてぐっと口を開かされる。

「っ……!」

 尚も抵抗しようとする昌也の腰に回された腕が、“期待させる”動きをしたせいで、思わず声を漏らしてしまう。その声に秘められた欲情に、気付かない兄ではない。

「お前がゲイなんは前に聞いたし、俺は気にせん。お前には幸せになって欲しいし、どんなお前でも、お前は俺の大事な弟や」

 親指に力がこもる。その指先には昌也の歯が食い込んでいるというのに、力が緩むことはない。それどころか残りの指が、昌也の耳や首筋といった性感帯を刺激した。優利の大きな手でなければ、こんなに――気持ちいいことはないだろう。

――オレ、兄貴で感じてる……

「お前こんなエロい顔できんの? やっば。なぁ、俺、今……どんな顔してる?」

「エロい、顔……っ」

 目の前の優利はとても魅力的で……理想の男の具現化のような見た目が、昌也の心を離さなくて。でも、これは恋愛と呼ぶにはあまりにも、あまりにも遠くて……

「お前と一緒くらい? やっぱ俺ら、兄弟やな」

 優利の言葉が全てだった。

 兄弟だから。

 昔から昌也は年の離れた兄の真似ばかりして成長した。車の好みも“遊び相手”に困らない見た目も言動も、みんなみんな兄の真似で、それでいて自分のものになっていることも事実だった。昌也の中にあるオリジナルは、きっと自分が同性愛者だということぐらいだろう。

 この気持ちは恋ではない。そんなものよりもっと深く、そして――不純だ。

「実の弟を“そういう意味で”愛してるとは、さすがに俺でも言わんわ。でも、恋人できてから明るい顔するようになったお前見てると、なんか悔しいって言うんかな……なんで俺が一番理解してやれてへんねんって思ってな」

「理解っ、してくれてるやん」

 指先が歯茎を、耳朶を、顎を這う。決して血縁関係のある相手に見せる動きではない。その瞳に映る情欲に、己と同じどす黒いものを垣間見る。

「好きだの、浮気だの、そんな面倒なこと言わんわ。これだけ言わせてくれたらええねん。『たまには俺にも真似させろ』って。どうや? これやと気楽やろ? たまには兄ちゃんに教えてぇや。お前が気持ちええってこと」

 そう言って優利の指に力が入る。更に強く親指で口を開かされ、隙間ができた瞬間にそれが人差し指と中指に差し替えられた。ゴツゴツとした男らしい二本の指に、口内を一気に蹂躙される。

「っ……ん……」

 ぐちぐちと音を立てて指を動かす優利に、昌也は返事をする余裕すらなくなる。

「えろー。女みたいな顔するやん。勃ってきた」

「そんな……っ、兄貴は、ちゃうやろ」

 兄は同性愛者ではない。だから最近まで自分に彼氏がいることもカミングアウトできなかったし、それからも変わらず対応してくれていることに感謝すらしていたくらいなのに。

「たしかに俺はゲイではないな。でも、抱けるんちゃうかなーって思う男はたまにおるで? それはお前にゲイやって打ち明けられてからやし、そもそも恋愛感情っていうよりは好奇心の方が強いんやろうけど」

「だから、真似って……?」

「そう。お前はたった一人の兄弟や。お前が抱えてるもん、兄ちゃんに見せてみ? 俺らはいつも『一緒』やろ?」

 一緒。

 その言葉は、魔法のようだった。よく似た兄弟だといつも言われていた。自分がただただ兄の真似をしているだけだと思っていたが、もしかしたら本当に、『同じ感情』を共有している?

「オレかて……っ……恋愛感情なんか、ないしっ」

 愛する相手は別にいる。それは多分、兄も一緒だ。好奇心、性欲……多分そういう、なんとでも言い訳のきく感情で。そんなとても恋人には言えない感情で、あらゆる意味で許されない行為をしようとしている。

「ならセフレみたいに雑に抱いてええん? 違うやろ? “愛してやる”から舌出せって。俺、実の弟とキスするん、すっげー楽しみにしてんねんけど?」

 もう一度親指を突き込まれて、強引に口を開かされる。涎が垂れて丸見えになった舌を絡め捕るように、深く深く、噛み付くようにキスを交わす。

 遊んでいる年月の差なのだろうか。恋人がいようがそれなりにモテるために遊んでいる自覚のある昌也だったが、兄のテクニックは予想以上で。普段は攻める側でいるはずの自分の口から、恥ずかしいくらいに甘い声が漏れてしまうのを止めることが出来ない。

「やべー、俺……今、弟とエロいことしてる」

「わざわざ、言うなっ……」

 ビクビクと快感の震えが止まらない腰を強く抱かれて、その刺激に更に仰け反る。いつの間にか喪服のジャケットは脱がされて、シャツのボタンも止まっていなかった。

「エロい身体……今夜は俺だけのもんやで」

 わざと背徳感を煽るように言う兄の興奮が、昌也にもよく理解できた。やっぱり自分達はよく似た兄弟で、今この時だけは、愛する恋人のことを頭から追い出した。目の前の兄を――男を欲する自分がいるだけでいい。

「なぁ、ココは、まだ使ってない?」

 そう言って優利は、スラックス越しに昌也の尻肉を意味ありげに揉んだ。その目に宿る欲情に貫かれながら、昌也は小さく頷いて答える。

「オレ……これでも良にはタチやから。男遊びはしてへんし、オンナノコ相手も勃たんからキスまで、やし」

「じゃあ、俺のためだけにおいとけよ。男相手の『初めて』お前にやるから。さすがに実家で“準備させて”まで今日ヤろうとは思わんし……コレ、一発抜いてから風呂――」

「――優利ー! 昌也ー! どっちでもええからお風呂入ってー! お父さん出たでー!」

 居間から響いた母の声に、優利がくすりと笑って「俺らももうすぐ“出そう”やったのになー」と言いながら離れる。そして――

「――母さーん! 久しぶりに昌也と二人で風呂入るわー! あがったら飯ちょっと食うなー」

 部屋の扉を開けて普段通りの大声でそう答える兄の背に、昌也は寄り掛かり小さな声で約束した。

「……兄貴に挿れてもらうん、楽しみにしてる。兄貴こそ、オレ以外で『初めて』卒業したらあかんで?」

 居間に続く廊下に誰もいないことを確認してから、優利が振り返って昌也を抱き締める。そのまま音が響いてしまいそうな深いキスを交わして、その大きな手に頭を撫でられた。

「約束な。なによりも強い血の縁や。大事にしよな、お互い」

 その言葉に滴る黒い感情すらも抱くように、昌也は優利の腕の中で目を閉じて頷く。





 ワンルームタイプの風呂場に比べれば、一軒家である実家の風呂場は広い。それでもそのスペースはあくまで、大人一人が不自由なく使用できるというだけで、決して男二人で絡まり合って湯舟に浸かるためには設計されていない。

「っ……マジで、入るん?」

 風呂場の扉を開けた昌也は、背後から腰に手を回してる優利にもう一度小声で確認した。

 あれから廊下を歩いている間、ずっと昌也の腰に手を回し耳や首筋に舌を這わせていた兄は、居間の扉を開けた瞬間“いつもの兄”の顔をして、母に「たまには兄弟で入んでー。邪魔せんといてやー」とゲラゲラ笑いながら言った。

 その変わり身の早さと演技力は素晴らしく、母もまさか自分の息子達が、まさかそんな関係になっているなんて、まさかまさか思うはずもなく、多少不自然には思っただろうが、それでもいつもの『仲の良い兄弟だから』という事実で納得したようだった。

 今は父があがった後の脱衣所にて、散々いやらしく肌を這い回った手が、最後に残った下着に掛けられているところで。色黒な肌の自分と違い、赤くなるだけですぐ色が戻る兄の肌は白さが目立つ。それが余計に、この時間を鮮明に焼き付ける。

「何? ビビッてんの? それか、緊張してる? いやいや、こんなんしといてそれはないよなー」

 後ろから耳元で囁く兄の声に、自分以上の情欲を感じて返事の代わりに「ふぅー」と息をついて快感を逃がす。服を脱ぐ前からすでに身体中の熱は下半身にいっていて、期待に膨らんだソコを見て、意地悪な兄はくくっといやらしい――そそる声で笑って。

――見られてる。全部。オレの全部、見てる兄貴……その目、やばい。エロ過ぎ。

 脱衣所から風呂場に続く扉。その扉を開けたところに立っている昌也には、目の前の風呂場が――風呂場の鏡が丸見えだ。しっかりと掃除が行き届いている大きな鏡は曇ることもなく、そこには昌也の全身が映り込んでいて。薄布一枚を押し上げるソコも、兄のゴツゴツとした大きな手が布越しに裏筋を撫で上げるのも、既に何も纏っていない兄の狂暴なソレが股に擦り付けられているのも全部、見ていて、見られている。

 家族内でもよく『怒ってるように見える』と言われる兄の鋭い瞳が、今はとても心地良い。平気で嘘もつくし浮気もする、実の弟とこんな許されない行為だってするクズ男のくせに、まるでその瞳は神話の英雄のように凛々しい。今はその瞳に自分だけが映っているせいで、まるで自分だけが愛されているかのように錯覚してしまう。逞しい腕に抱かれて、これ以上の幸せを探し出せない自分がいる。

「一緒やで。昌也」

 鏡越しに視線を絡ませて、兄は『欲しい言葉』を言ってくれる。強引なくせに、嘘つき<優しい>。

「あ、兄貴……」

「名前で呼べ。その方が『俺のモン』やって思える」

「優利……っ、す――」

「――なんやー? お前らまだ脱衣所おるんかー? パパは歯磨きがしたいぞー?」

 いい感じに酔っぱらっている父の大声が居間に続く扉から響いたため、昌也は思わず口走りそうになった言葉を慌てて飲み込んで兄から離れる。

「すぐ入るって! 兄弟でちんこのサイズ違うか確認してただけやでー!」

 ほとんど間違ってない内容をまるで冗談のように兄が伝えたおかげで、見られてしまえば誤魔化せない状況は回避できた。でも、両親は誤魔化せても、たった一人の兄は誤魔化すことなんてできない。

 離れた昌也をそのまま壁際に追い詰めて、優利は「一緒やで」ともう一度、“優しく”言った。

 優利の手が下着に掛かる。

「さー、さすがに怪しまれるから入んで。風呂ん中で抜いたるから声出すなよ」

 強引に唇を奪われて、昌也も鏡の中の自分が兄と同じ目をしていることを自覚した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る