大阪人でもわからないかもしれない大阪弁

 浪速社『事典にない大阪弁』から現代ではほとんど使用されていない(と思われる)言葉をいくつかピックアップしてみました。すべて知っていたら相当な大阪通と言えるでしょう。


 あいた

 飽きたの意。「飽いた」と書けばわかるでしょうが、音だけでは通じないと思います。


 一気

 すぐの意。「一気行くわ」と例を出されれば音だけでもわかるかもしれません。


 うっちゃりかます

 裏切ること。


 奥山くわす

 無視する。本書には語源は百人一首の「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき(猿丸太夫)」からとのこと。


 がいに

 無理に、ひどく。

 

 くそぶくろ

 ふくらはぎ。「たぶら」とも言うそうです。


 こじける

 こじらす、凍える、かじかむ。


 こんぱち

 デコピン。


 しゃあけど

 そやけど(そうだけど)が訛った言葉。


 しわんぼ

 ケチ。


 すじこい

 せこい。

 

 すんがり

 すっかり。


 茶羅くら

 いい加減、またはいい加減なことを言う人。


 ちん

 間食のこと。


 手がう

 からかう。


 とすけもない

 とんでもない。


 どれる

 あふれる。


 成りもん

 果実。


 日月にちげつボール

 けん玉のこと。形を見ればそう見えなくもありませんが、通じるかは微妙なところ。


 のんどり

 のんびりが訛った言葉。


 日の辻

 昼寝。


 ほあてん

 あわてんぼうのこと。


 ぼろんちょん

 簡単なこと。


 丸かぶり

 恵方巻き。


 もんたいない

 だらしない。「もったないない」と勘違いしそうです。


 ゆすり

 きどっていること。揺らす方と間違えそう。


 わっさり

 あっさり、さっぱり。


 ほかにもいろいろあったのですが、個人的に印象的だったものを厳選しました。正直、本作の趣旨に反しているかもしれませんが、歴史小説で関西を舞台に書くなら使えるかも。

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