大阪人が大阪弁のあいさつについて調べてみた
今回は和泉書院の『大阪のことば地図』を参考に大阪弁のあいさつについて解説していきます。
まず朝、昼、夜のあいさつ(おはよう、こんにちは、こんばんは)は大阪弁と標準語でほとんど差はありません。本書からほかの表現を一部抜粋すると次のような言い方があります。
おはよう(道端で)
おはようさん
おはようございます
はやいなー
こんにちは(道端で)
ごきげんさん(久しぶりに会ったときに使う)
ひっさしねー(おそらく久しぶりねの意)
こんにちは(訪問時)
ごめん
ごめんやす
すんません
こんばんわ(訪問時)
おしまい
おしまいやす
おやすみ
おやすみなさい
おさきに
先寝るわ
ありがとう
ありがとうございます
すいません
すんません
お粗末様でした
よろしゅうおあがり
いってらっしゃい
おはようおかえり
いらっしゃい
おいでやす
おこしやす
また、ありがたいと思ったときに「おおきにはばかりさん」と言うそうですが、僕は本書で初めて知りました。「おはようおかえり」も僕は聞いたことがありません。
本書は初版が2009年と若干情報が古く(失礼)、時代の変化によってギャップが生じるのは仕方ないのかもしれません。
すでに記しましたが大阪弁のあいさつはほとんど標準語と変わらず、「おはようさん」「ごきげんさん」などの言い方はごく一部の地域、年代でしか使用されていないと思います。ただ、このような言い方があるのか、と知識として知っておいて損はないでしょう。
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