54.北の鉱山でレッツ採掘
一攫千金を狙って鉱山を目指す。
採掘の出来る場所は岩山の中腹にあるそうだ。
「この辺はドワーフの採掘地で、いくつか採掘用の穴が開いているの。そのうちのいくつかに採掘ポイントがあるんですって」
ネクターによると、この岩山の内部はアリの巣のようにトンネルが張り巡らされているらしい。ドワーフの里に繋がる穴も存在しているらしいが、実際に見つけた者は居ないんだとか。
『里なら案内出来るぜ』
ど、ど、ど、ドフィ親方ー!そうだった、親方はドワーフだったな。折角だしドワーフの里も行ってみたいな。
「とりあえず、適当な穴から入ってみるか」
「そうね、採掘ポイント探しながら歩きましょ!」
ちなみに、今日のメンバーに部長は居ない。どうやら二日酔いでダウン中らしい。飲みにケーション大変だな〜。
岩山を進むと洞窟のような場所が見えた。どうやら採掘地へ入る入り口っぽいな。中に入ると松明が所々に掲げられている。シルバに乗ったナヴィが先頭だ。その後ろを俺とドフィ親方。ムートとアクア、そしてスレア。その後ろにネクターとサクラにカリン。最後はカゲだ。
なんで全員なのかというと、里の場所へ案内できるというドフィ親方を連れて行く徒決めた時に、ほかの精霊達も一緒に行きたいと言い出したからだ。めずらしいなと思ったが、たまには良いかと、全員で行くことにしたのだ。
鉱山道を進んでいく。これはナヴィが居なかったら確実に迷子になってたな。しばらく進むと、壁が所々キラキラとしているのが見えた。
「あ、これが採掘ポイントよ」
マジか。ここにツルハシ当てれば良いんだな?
「あー、この辺はまだ大した鉱石採れないから。もっと奥へ行ってからね」
おぅ、そうなのか…早くツルハシ使いたいぞー!
『いい石が欲しいなら、先にドワーフの里へ行かねぇか?ドワーフの坑道使わせてもらえるかもしれん』
「おっ、マジか!ナヴィ、場所わかるか?」
『まかせてー!…うん、ここから近いよ!』
「ネクター達もそれで良いか?」
「そりゃ、良い物掘れるならどこへでも行くわよ!」
「ドワーフさん達の集落、楽しみです」
「お宝〜お宝〜」
「カリンっち、目がお金のマークになってるッスよ」
気持ちは分かるが、希少な鉱石ってのは数が出ないから希少なんだ。地道に採掘するのが一攫千金への第一歩。つまり
「うぉぉぉ!!!手当たり次第掘ってやるぜぇぇぇ!!!!」
「やるにゃぁぁぁ!!!」
「パイセンのテンションがアゲアゲだ!!」
「そこに痺れる憧れるぅ!」
「精霊の皆はマネしちゃダメですよー」
キーンッ
カーンッ
キーンッ
カーンッ
坑道内に岩を叩く音がこだまする。
皆無言でツルハシを振り降ろしているが…
「まぁ、そんなモンだよねー」
イベントリには、石ころ×999が二枠分。
周囲には諦めムードが漂っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます