僕の友達

僕の友達

　この世で掛け替えのないものは、愛と友情だ。人と人との絆は最高に素晴らしいもので、協力しさえすれば何だって実現できる。友達を大切にしなさい。

――そんな大人が子どもたちに聞かせる陳腐な言葉の数々を、子どもの頃の僕はうんざりしながら聞き流していた。

　愛と友情が掛け替えのないものなのであれば、どうして大人たちは不倫や裏切りを繰り返すのだろう。

　協力しさえすれば何でもできるといいながら、この世界は実現できていないことだらけ。

　友達よりも自分が大事に決まっている。

　そんな風に先生や親が繰り返すおとぎ話を斜めに聞いていた。友達が少ない人間だったから、単純に神話を僻んでいたのだろう。

　でも、社会人になった今の僕はこう叫ぶ。

「友達、サイコーーーーーーーーーーーー！！！！！！」

　友達を増やしましょう。

　友達を大切にしましょう。

　そして、友達に「商品」の魅力を伝導していくことこそが、僕の生きがい！