弾む女
晴れ時々雨
🐶🐾
「「弾む女」って知ってるかい?」
なんの自慢か知らないけれど彼は得意げにそう言った。
「これから散歩へ行くんだけど一緒に来るかい?」
僕が頷くところを彼は見ていなかった。僕は入口で待たされ、その間柘榴の実をかじった。少しすると彼はリードを引いて現れ、その先には膝を抱えて丸くなった全裸の女性が、専用のハーネスで全身をうまく包み込まれた状態で繋がれていた。彼がご主人よろしくリードを手綱のようにしならせると、反動で球状の女体が地面にバウンドした。地面とのインパクトのタイミングで女はきゃんきゃんと鳴いた。ごめんねやかましくて、と悪びれもせず彼は謝り、一層球女を弾ませるのだった。来た道には点々と歪んだ円状の血が付いているから何らかの目印になりそうだ。
弾む女 晴れ時々雨 @rio11ruiagent
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます